マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと91 投資は危ない?

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


最近インフレがひどいわよね。ものの値段がずいぶん上がっているのに、お給料はそんなに上がらない。
銀行預金に入れおいてもまったく増えない。
資産運用しろって政府も言っているし、新NISA制度がはじまる。


ということで、資産運用セミナーがとても人気。
それでもすぐ投資をはじめるという人はまだまだ少ないわ。


資産運用に対してネガティブな人がいつも言うのは
「投資は危ない」


資産運用を始めていない人が「投資は危ない」っていうのよ。


資産運用をしているひとは言わないの。
なぜなら、途中でマイナスになることがあったとしても「分散」しながらバランスのいいポートフォリオをもっていれば、そうね、だいたい1年くらいたったころから、マイナスになることはほぼなくなるからね。


なんで資産運用をしたことが無い人に限って「投資は危ない」というのでしょうか。


それはね、そういう「言い伝え」や「先人の教え」がまだまだ世の中にはあって、投資をしたことが無い人は、それをそのまま信じているからじゃないか、と思います。


その言い伝えはどこで生まれたか。
すくなくとも1990年台前半以前のことでしょう。


1971年ニクソンショック、1987年のブラックマンデー、1991~1993年のバブル崩壊、そんなあたりで生まれた言い伝えなのかなと思います。


1991年のバブル崩壊をみてみましょう。
地価の動き


株価の動き


当時は、不動産投資をした人と、株式投資をした人が大きく損をだし、バブル時の日経平均をいまだに達成していないことからもわかるように、回復も見込めませんでした。


一方で当時の預金金利、とくに定期預金金利は1990年あたりは6%ありました。
6%です!10年間毎年6%で運用できたら、1.8倍になります。100万円が180万円になり、さらに預金なので、元本保証です。


この体験を見聞きした人々が「投資は危険」「預金は安全」という感想をもったのだと思います。


ですから、本当は
「投資は危険」
ではなく
「投資は危険だけど、預金は安全」
という伝説だったはずです。


こういう感想がでてきたのは、「預金で資産運用ができたから」
今から考えると定期預金金利が6%なんて、夢みたいですよね。


投資と預金をくらべていたわけですが、今はどうでしょうか。
預金にいれておいてもお金は一円も増えません。
それどころかインフレにより、同じお金で買えるものはどんどん減っている・・・つまり預金は「目減り」するだけです。


一方、相変わらず一つの資産に賭けるのは「危険」といえますが、今は1990年ごろとはだいぶちがい、いい運用商品がたくさんあります。


そういういい運用商品を活用し、グローバルに分散投資をすれば、長い目でみてお金が増えます。
逆に言うと、投資をしないと資産を「防衛」できないのです。


ね、なんで「投資は危険」といわれるのか、その背景がわかったかしら。
これはね、預金金利が高い時代の、言い伝え。


今の世の中はまったくちがうのよ。


おいしかったランチシリーズ!
先日同僚とおじゃました、「紀尾井町オーバカナル」


無類の卵好きの私。
ふわっふわの卵焼きの上に、たっぷりと黒トリュフのソースがかかっているの。
バゲットとの相性ぴったりだったわ。
本当は白ワインも一緒にいただきたいところでしたが、仕事中ですので自粛しました。


それではみなさまごきげんよう。

マリーの部屋 ー 中受、高受、大受 体験まとめ

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしでしょうか。


この4月に次男が大学に入学し、我が家の受験は終了したので、過去の受験、塾、進学校についてまとめておこうと思います。


長男 早稲田文系(現役、一般入試)


中受:4年生から栄光ゼミナール。途中四谷大塚に転塾するも2か月程度で挫折し、栄光ゼミナールに戻る。渋渋合格。6年一貫校のため高受はなし


大受:塾はトフルゼミナール一本。私立文系に限定していたため科目は、英語、国語、世界史のみ。科目が少ないこともあり、若干なめていて、真剣に勉強したのは高3の10月くらいから。行きたかった早稲田に合格(明治、法政、日大にも合格)


英語については高1で1年間イギリスに留学していたことが効いていて、ヒアリングはどの試験でもノーミス。


次男 慶応理系(現役、一般入試)
こっちのほうがドラマがあります。


中受:4年生から栄光ゼミナール。途中早稲アカに転塾するも2か月程度で挫折し、栄光ゼミナールに戻る。6年生になってから反抗期になり毎日バトルで勉強させる日々に限界を感じる。6年11月に中受撤退。地元区立中学に進学。


高受:中学では(できる子は中受で抜けているため)成績が上位で、完全に高校入試をなめてかかる。通った塾は、早稲アカの個別指導。塾にもいったりいかなかったりだったので、やむなく個別。第一志望は早実、ICU附属。しかし高校受験当日もなめてかかり、気が向かないときは入試欠席も。結果、どこも合格せず、併願優遇校に進学


大受:塾は、理系なのは明らかだったので、高1春からSEGで数学を学びはじめる。高3秋からは、物理化学も追加。
高2で1年間、イギリスに留学。英語のヒアリング、長文読解は留学で学ぶ。
高3からは河合塾のMEPLO。数物化も含めた全科目。MEPLOは受験テクニックを教えてくれる。
進学した併願優遇校は、過去東大合格者ゼロ。
高3春から猛勉強開始(英、数、国、物理、化学、公民)。自分で計画を立てて勉強。
東大理系を目指すも不合格で、慶応に進学。(早稲田、理科大にも合格)


これらの期間、わたしは仕事を辞めずにずっときました。
長男高校、次男中学の頃は、1年に7-8回海外出張をしており、子供のスケジュールすら把握してないし、保護者会にもほぼ行けていないです。


そんな不良母親なのに、ちゃんとどちらも頑張って大学に入って本当にありがたい。
うちの例にすぎませんが、男の子はとくに、「自分で自分にスイッチを入れる」という瞬間が訪れない限り、勉強をしないのかなあと観察していました。


中受、大受については、こちらでもお話しています!



おいしかったランチシリーズ。
先日次男と一緒にいった、アトレ恵比寿の「仙台牛タン 青葉」
食べやすいおいしい牛タンと、麦とろご飯が相性ばっちり。お肉にそえられている青唐辛子の味噌漬けも、絶妙に牛タンに合うのよねえ。
このお店に来ると、ごはんを一粒残らず食べてしまいます。


それではみなさまごきげんよう。


番外編:大学受験小論文のコツはこちら!

スナックまりー 国外移住?

いらっしゃーい。
こんばんは。


あら、日焼けしているのね。ゴルフ?
あはは、お互い様ねえ。私も今日ラウンドしてきたのよ。


冷たいビールをどうぞ。

今日のラウンドは、プライベートエクイティの社長と、そのお友達の個人投資家と、私の親友と私の4人で行ったのよ。


ものすごくよく晴れたさわやかな5月の週末、日焼けをちょっとしちゃったけどとても楽しかった。


PEの社長は1990年代から存じ上げている方だったんだけど、個人投資家の方は初めてお会いしたわ。


その個人投資家の方、「悠々自適」とはこのこと!?って感じだったのよ。
まだ50代の方なんだけど、週3回はラウンドしているんですって。
おうちは、日本の他に、欧州とアジアにひとつずつ拠点があって、最近はアジアのおうちにいることが多いそう。


お子様はイギリスのボーディングスクールで中高をすごされて、そのまま欧州の大学ですって。
いいわよねえ。お金持ちよね。


もともとは外資系証券で債券トレーダーだったその方、2007年から投資のみでいきているのよ。ほとんど負けなし。
唯一2022年、去年だけはリターンがあがらなかったって。
やっぱり難しい相場だったのね・・・。


個人で投資をはじめたとき、最初はだれよりも詳しい債券市場からスタートされたみたいだけど、個人向けは信じられないくらい手数料が高い!と知って(そりゃプロ機関投資家向けの手数料(ビッドオファー)とは別世界でしょう・・)株に変えたんですって。


基本的には8割順張り、2割逆張り。


順張りも、べつに財務内容の分析をするわけではなく、「上がっている株」を買っているだけだっていってました。


・・・あなた、真に受けちゃだめよ。こういうプロ経験があるひとは、ずっと持ち切りなわけないの。この方もたぶん、持っている株が下がりだしたときの損切がプロなんでしょう。
素人ほど、いつかあがるんじゃないか、って持ちすぎたり、下がる局面で欲をだして買い下がっちゃったりするものよね。


でね、この方のお話で、ぐっと印象的なことがあって。
それはどこの株を買っているか、って話。


「アメリカ株だけだよ」とおっしゃいました。
私がなぜ日本株はやらずにアメリカ株だけなのかを聞いたところ、
「日本は長期的に人口も減るし、経済成長しない。とくにアメリカと比べるとその差は大きい」とおっしゃいました。


がーん。
ということは、この方は「ポジション」でも「住む場所」でもすでに日本を見限っているってこと?


たぶんそうなのでしょう。そして、日本のいい季節に、お友達とゴルフをするためとか、ごはんをたべるためには、飛行機に乗ってふらっと日本に帰ってくるの。


政府が異次元だか何だかの少子化政策なんていいながら、結局働く世代のお財布を圧迫するような方針をだしたり、なんだかどんどん普通にまじめに働いている人が「貧しくなるよう、貧しくなるよう」圧力がかかってしまっている日本。


お子様に海外で教育を受けさせ、海外で働けるようにするのって、今はいちばん正解なのかもね。
思慮遠望のもとに、いまの複数拠点生活をされているのでしょう。


あたし、資産運用って老後のためにやっていたんだけど、夢は大きく、老後に複数拠点生活をできるために、ってことにしようかしら。


マイナンバーで預金口座なんてぜんぶ紐づいた日には私は海外にいきたいわ。
なんてね。


おいしかったランチシリーズ!
南茂原の担々麺よ。


5月の太陽にてらされて汗をかいた体に、スープの塩味がしみたわ。


おなかすいてきちゃったわね。
なにか出前でもとる?

マリーの部屋 ー お金のこと90 2023年後半の相場

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


あっという間に5月も終わりね。2023年ももうすぐ半分を迎えます。
年前半は濃かったわ・・・次男の受験でスタートし、仕事も新しい試みがはじまり、次男が第一志望に失敗して心を痛め、傷心の旅で思い切ってハワイに行き、長男の就職と留学が決まり・・・


でもちゃんと相場はみていたわ!


2023年後半の相場のポイントはふたつ。
1,引き続きFRBの動向
2,地政学リスク


1,FRB(アメリカの中央銀行)の動向
FRBは去年の春くらいから、利上げをはじめているわね。それに、すべての相場が動かされているのがこの1年。


前回のFOMCでも0.25%の利上げがされました。


インフレが収まらないから、インフレにファイトする(戦う)ために利上げをしているの。でもね、中央銀行が利上げをするという意味は、借入金利、つまり、企業の運転資金の調達、個人の住宅ローン、カードローンいろいろな金利がぜんぶ引きずられて上がる、ってことなの。
景気が冷やされるのは、直感でわかるかと思います。


実際、経済指標がちょっとずつ悪化してきているわよね。
まず、影響するのは不動産価格や、不動産取引数。
企業も個人も不動産を買う時にはローンをひくわよね。だから、最初に影響がでるの


次に影響がでるのは鉱工業生産指数みたいな「企業の生産」の統計と、「在庫」。
経済が減速してくると、生産が縮小したり、在庫が増えたりするのはイメージがつきますわよね。


そして、「雇用」に影響する。
生産がにぶるんだから、雇う人を減らさないと。
そしてこれは、国の隅々の人みんなに、とっても暗い影を落とすわ。


利上げをして、経済を壊滅的にさせるわけにいかないけど、インフレを鎮静化するには利上げが必要。


ですからFRBは、「物価の指標」と、上記の経済指標をみくらべて、ほどよいところで利上げを止め、場合によっては利下げを考える、ということをしないといけません。


ものすごく難しそう~と思うし、各州の連銀の方たちのお考えなんてわからないから、そこは予想できないんだけど、
マーケットがこれらの指標をみて、どう反応しそうか?というのはちょっとわかります。


経済指標が、みんなが予想しているより悪化したら→利上げ終了 株高 債券高
物価の指標が、みんなが予想してるより上がっていたら→利上げ継続 株安 債券安


ね。こう整理するとちょっとわかりやすくないかしら?


もうひとつ注意しなきゃいけないのが


2,地政学リスク


先日のサミットでもたくさん議論されていますが、
①ウクライナ・ロシア戦争のゆくえ
②中国の動き


これらは、世界経済すべてにとってのリスクです。
核爆弾なんて落とされたら、そんなの甚大な被害すぎて経済活動は止まるし、
台湾有事が起こったら、日本なんて、吹き飛ぶかもしれません。


平時はこのようなことを考えず、しばらくはFRBが気にしそうな経済指標だけみていればいいんですが、
なんだか広島サミット前後から、ロシアも中国もちょっとよくない方向に動いているようにも見えます。


繰り返しますが、平時には関係ないのよ。
でもリスクが高まっているので、つねに視界のはじっこに、見えるようにしておいて。
そして、状況が悪くなってきたら、相場は大きく崩れます。
それは、数十年単位でみて、「買いのチャンス」になるはず。
そのための準備だけはしておきましょう。


私が尊敬する外資系の先輩、いまはトレーディングで生計を立てている方は、今はその有事にそなえて、いろんな資産の利食いをして、現金をふやしているんですって。
ふうん。なるほど。


おいしかったランチシリーズ!
先日仕事を抜け出して、次男と恵比寿アトレの「Le Bar a Vin 52」。
成城石井が運営している、お肉とワインがおいしいバルなの。
私がいただいたのはこちら!

ワイン飲みたかったんだけど、仕事中だったし、車で出勤していたので我慢したわ。ちいさいハンバーグ2つと牛タンがはいっているの。
ごはんにとっても合うわ!
ランチは女性のおひとり様もちらちら。
私、こんど一人できてみようかしら。


相場については、Twitterでも発信しているのでご参考にされてね。

それではみなさまごきげんよう

マリーの部屋 ー お金のこと89 あしもとの相場

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしでしょうか。


JPモルガンアセットマネジメントからこんなキャンペーンが流れてきたわ。
Stay Focused
Stay Invested
Stay Diversified


この3つが今のボラティリティの高い相場を生き抜くには必要だとのこと。
分散した(Diversified)ポートフォリオをそのまま維持(Stay Invested)しつづけ、マーケットの極端な動き=投資機会が来ないか見張り続け(Stay Focused)ましょうってことでしょう。


そう、上げ相場のあとには、どこかで調整がくる。
とくにコロナ禍での超金融緩和が終わり、日本以外では利上げがどんどんされていますよね。


利上げということは、企業のお金を借り入れるコスト、個人もそうだけど、まるっと「借り入れが苦しくなる」ということに直結します。


イメージがわくと思いますが、ちょっとずつ経済活動が停滞するというか、景気が悪くなる方向に動きます。
ということで上昇し続けていた資産は、どこかで売られてしまう、という局面が来るでしょう。


今はがんがん買い向かうというタイミングではないんじゃないか、とわたくしは思います。


とくに借入金利が上昇すると真っ先に打撃をうけるのは不動産セクター。
皆さまもそうだとおもうのですが、基本的には不動産投資ってお金を借り入れて行います。借入金利がどんどん上がってくると、不動産投資の利ザヤはどんどん落ちていきます。そのためちょっとずつ需要がへってきて(買い手が少なくなって)、不動産価格は下落します。


そして、不動産会社の決算も悪くなっていきます。


先日、ウォーレンバフェットさんも商業用不動産は悪化するだろうなんて言っていました。
実際、米国REITなんかは下がり始めていますよね。


持っているものを売る必要はないと思います。なぜなら、長期的にはさらにまた回復するから。そうやって上下しながら付加価値ぶん上昇していくのが「資産」なわけです。


大きく下落する、というのが意味することは・・・・
「絶好の買い場」
ってこと。


マーケットでは個人投資家の存在はとても小さいです。プロ機関投資家、常に何かを買い続けなければいけない方たちが作り上げているマーケットに立ち向かったり、自分が動かそうと思うのは論外。絶対にうまくいきません。


プロ機関投資家は、悪いとわかっていながら買い続けなければいけない、もしくは社内ルールのせいでもったいないけど売らなければいけない、なんてことがあります。


そういう動きゆえに、暴落するようなことがあれば、買い
それが難しいようなら、タイミングを徹底してはからない=積み立て。
これが、わたしたちにできることかなあと思います。


おいしかったランチシリーズ!

恵比寿を統べる「松下ファミリー」が経営するお蕎麦屋「松玄」
渋谷橋交差点のすぐ近くにあります。
いついっても人がいっぱい。
コシのあるおいしいお蕎麦と、おいしいおつまみがいただけます。写真のうつりが悪いけど、てんぷらもかりっとしていて、すごく大きいエビと、かまぼこの天ぷらがとくにおいしいの。
うっかりランチから「日本酒・・・」とか言いたくなってしまうわ。


それではみなさま、ごきげんよう。