マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー 瀬戸内海視察

みなさまごきげんよう。お元気でお過ごしかしら?
今日はわたくしは昔の写真を眺めてゆっくり一日をすごしましたわ。


いろいろな思い出がたくさん。こうみると、この2年間もそれなりに楽しんでいたのね、とほっとするというか、若干後ろめたいというか・・・


みなさまのご趣味はなにかしら。
わたくしはいろいろあるわ。読書、ゴルフ、おいしい会食・・・その中でもとくに視察旅行は大好き。


もちろん大好きな方々と一緒にいく視察旅行は最高だけど、わたくし、公務でひとりでもいろいろなところに参りますの。


2021年の春には、瀬戸内海に参りました。一緒に行ってお世話すると言う侍女もいたんですけど、お城の周りでウイルスが広がっていて・・・ほらどうしても複数でいくと大きな声でお話しがちだし、お酒も飲みがちじゃない?


瀬戸内海の方々が気になってしまわれるかなあと思って、わたくし一人でいくことにしましたの。


瀬戸内海には、今回はアートを見に行きましたわ(前回は王子達としまなみ海道を自転車で走破しましたの・・疲れた)。


いままでもアートの島に何度も行こうとしたのですが、他国からの視察団がいつもたくさんいらっしゃっていて、常にホテルがいっぱいで。今は他国との行き来が制限されているので、あっけないくらい簡単にホテルが予約できましたわ。


ベネッセハウスにいきましたの!
https://benesse-artsite.jp/stay/


新幹線とお舟を乗り継いで直島へ。瀬戸内海って本当にきれい。四月の海は宝石みたいにきらきらと輝いて、いやでも心が華やぎます。でも今回は一人での視察。


きっと3日間ほとんど言葉を発しないんだなあとぼんやり思っておりました。


それが瀬戸内海のみなさまとってもお優しくて。私がひとりでお茶をしていたりフランス料理をいただいたりしていると、私がお城から来たとご存じなのに、いろいろ話かけてくださるの。


おかげですっかりお酒も進み、瀬戸内海の食材を使った美しいフレンチを楽しく堪能できましたわ。


他にも街の方々が、街角にあるアートについていろいろ説明してくださるの。お部屋の中でガラスの中におさまっているアートも素敵だけど、街角で瀬戸内海の光をあびているアートもとっても素敵。
アートが生き物のように感じられました。


クロードモネさんとか、世界のみんなが知っているようなアートもあるけど、我が国で活躍している現代美術もたくさん拝見いたしました。


わたくし、現代美術って大好き。むずかしいテーマのアートでも、同じ時代の空気の中で制作されたせいか、なんか直感的に理解しやすいというか・・・今回直島では杉本博司さんのアートを堪能いたしました。


この方は光と影をとても美しく表現されるの。瀬戸内海の明るい光を浴びたあと、暗い室内に入り、そこで杉本さんの光のアートに囲まれると、なんだか別の世界に・・・幻想の世界に足を踏み入れたみたい。ぼおっとしてしまいましたわ。


この杉本博司さん、現代アートの世界では有名人。西麻布には杉本さんが内装を手掛けた会員制のレストラン(焼き鳥)までございますの。小田原には彼の工房も。ファンたちの聖地になっているそうよ。わたくしもいつか行きたいわ。


でもね、そこまで有名ではなくても我が国にはたくさんすばらしいアーティストがいる。わたくしはたまに水間アートとか、ギャラリーにも視察に参りますが、そこでも名前こそ聞いたことがなくても、はっと目を引くアートがたくさんありますの。


当然だけど、実際は、たくさんの方がアーティストになる道をあきらめる、すくなくとも人生のすべてをかけることはできない。なぜなら「食べていけない」から。


でもみなさま考えてみて。食べていけるのならどうなるかしら?もっとたくさんの方が、長年にわたって、すばらしいアートをこの世の中に産み落とすのではないかしら。


テオ・ファン・ゴッホってご存じ?かの有名な画家、フィンセント・ファン・ゴッホの弟よ。


ファンセント・ファン・ゴッホは、生前とても貧乏で、というのも、生きているうちに売れた絵はたったの1枚だったんですって。そんな経済状況だったら普通は絵なんて描いている場合ではないわよね。でもね、フィンセントの才能を信じて、彼を「食べていける」ようにしていたのがテオなの。それがなければ「ひまわり」だって「月星夜」だって「糸杉」だってわたくしたちが見ることはなかったのよ。存在さえしなかったの。
テオあってこその、ゴッホだったのよ。


わたくし、この国でテオのような存在になりたい、って思うの。
ひとびとの幸せを支えて、「食べるに困らない」基盤を作りたいって。
夢物語かしら。いいえ。テオがやったように、きっとできると信じております。


おやすみなさい。みなさまいい夢を。
ごきげんよう。

マリーの部屋 ー まぐろと牛丼

みなさまごきげんよう。お元気でお過ごしかしら。
昨日の雪にはびっくりしましたわね。皆さまの日々に悪影響がなかったことを祈ります。


さてみなさまお正月明けの今週、何をして過ごしていらっしゃるのでしょうか。
わたくしは、のんびりテレビをみていましたわ。ウイルスのお話以外に心に残っていることというと・・・マグロの初セリかしら。


うちの観光大臣がセリの視察にいくよういうんだけど、わたくしは朝早いのが苦手で・・・
でも、あの威勢のいい掛け声と、みんなが買値をいいあって、高い値段を提示した人のものがおさかなを得られるという、あのエネルギッシュで単純なしくみが大好き。だから毎年テレビで見ることにしているの。


それにしても驚いたわ。何人分のお食事になるのかしら?というおおきなマグロのお値段が1688万円!!・・・・去年のお値段が2084万円、おととしが3億3360万円よ。毎年すごい勢いでお値段が下がっているのよ。なんで?


だって、みなさま、吉野家の牛丼が値上がりしたのはご存じよね(ご存じ・・・よね??)秋から並盛が387円から426円に上昇したのよ!!
それだけじゃないわ。パンも10%くらい値上げされている。王子が食べるポテトチップスとじゃがりこも値段が上がっていたのよ!なんで?


財務大臣にきいてみたら、いろんな要因があるって。
まず、まぐろについては、まぐろをほしいって人が少ないとかまぐろをほしくても出せるお金に限度があるってことみたい。


値上げのほうは、他国から輸入する牛肉や小麦やジャガイモの値段が上がっている、つまり原材料が上がっているからですって。その背景には他国の輸送費や生産にかかわる人件費の上昇がある。あとは円安もあるんですって。たしかに1年前とくらべてドル円は10円くらい円安になっているわ。


ふうん、たしかにまぐろは、海の幸を我が国の漁師さんがとってくるわけだから、外国はあまり関係ないわねえ。
牛丼もパンもじゃがりこも、他国のものを使っているから値段が上がるってことよねえ・・・
ということは、これから先も他国から買ってくる原料のお値段が上がったら、他国の人件費が上がったら、円安になったら、牛丼やパンやじゃがりこはまた値上げされるということ・・・!?
そんなのこまるわ。だって我が国では賃金が上がっていないんだもの。使えるお給料は変わらない。
銀行に預金してもまったく利子がつかないのよ。使えるお金は預金していても一円も増えないの。


どうしたらいいのかしら。
私たちは賢い民なんだから、何らかの打開方法はあるはずよ。
何かわかったらお知らせするわね。


それではごきげんよう♪