マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー プライベートアセット

みなさまごきげんよう。お元気でお過ごしかしら?
わたくしはきのう、隣の国の王妃と宰相、そして我が国の宰相とわたくしの4人で会食をしましたの。場所はオークラの山里。ええ、これから世の中はどうあるべきか、っていうことを話あう真面目な会合ランチだったのですが、お刺身とお米がおいしかったのが印象的で。やっぱり和食っていいわね。なんていうんでしょう、体になじむ、というか、しみる、というか。器もあざかやかでとっても素敵。


この隣の国の王妃、私とは旧来のお友達ですの。18のときの国を超えた一般教養を学ぶ学校でご一緒してて。その後彼女は法律を学び、私は経済を学ぶために別れてしまったのが、またこうして大人になって再会するって味わい深いわね。おたがいだいぶ年をとったはずなのだけど記憶を重ねて拝見するからかしら、以前とまったくかわらなく、若々しく見えましたわ。
山里では固いお話しかできなかったので、宰相たちには内緒でこっそり、わたしくしたち改めて夜、街に遊びに行くお約束をしましたの。たのしみだわ~うふふ。


会合では、民が将来どのようにすれば豊かになれるか、ということを話し合いましたわ。再三申し上げるように、我が国の通貨で預金をしているだけでは、将来的に目減りしていくだけ。https://marienoheya.muragon.com/entry/4.htmlそれでね、あらゆる世界中の資産に分散投資することの意味とかそういう当たり前のことからお話ははじまったの。うちの宰相がとにかく話好きで。話が一区切りしたところでやっと隣国の宰相のお話を聞く段になりました。
「普通の個人ではアクセスできないような資産を扱っているんです。いろいろ詐欺的なものもありますが、運用成績がずば抜けているものも多くてね。人気なんです。」
あら、もっと聞かせて。
「いま扱っている資産は、100か月中、98か月プラスのリターンだったんですよ。」
それわたくしにまず買わせてくださらないかしら。
「こういう資産を対象としたファンドって、普通は1000万円からしか購入できなかったりしますが、我々は100万円から購入できることにしたところ非常に多くの需要をいただきまして」
なるほど、1000万円をだすのは躊躇しても、100万円なら出す人が世の中には多いってことね。


当然ながらだれでも買える株や債券とはまったく違うので、契約の書類の精査も必要ですし、企業に投資する場合にはその企業の内部統制まで確認しなければならない。それはそれは手間がかかりますしノウハウが必要ですわ。知らないうちに隣国はそのノウハウをしっかりと身に付けていらっしゃいましたの。


もちろん細かい資産の内容は教えてくれなかったけど、私も以前、そのような「アクセスのしにくい資産」を我が国の民にご案内しようかと思って調べたことがあるわ。いろいろあって面白かった。たとえば、自己破産した個人の債権。米国の自己破産だと、裁判所の監視のもと返済スケジュールが契約にのっとってきちんと決められているの。その債権のうち1年経過したものだけをたくさんあつめたファンドがあったわ。きくと、なんども自己破産するような人は返済計画の頭ですでに遅延をしはじめるそう。最初の1年きちんと支払いができた人はほとんどその後遅延やデフォルトを起こすことはないそうよ。もちろん自己破産債権なので利回りも高いうえに、遅延とデフォルトがないし、もともとの債権者がお安めに譲渡してくれるので利回りは二桁パーセントはあったはず。


あとは、屋根に太陽光発電パネルをつけたいというご家庭への、パネルを担保とした個人融資をたくさんあつめたファンド。太陽光発電パネルをつけるようなご家庭って、意識が高いですし、年収も高い傾向があるんですって。生活にある程度余裕があるからこそつけるってことなのかしら。とにかくこの融資はほとんどデフォルトすることはなく、太陽光パネルも担保にとっているから、安全で高利回り。それをファンドにしたものも一時期人気でした。
ね、こんなものなかなか目にしないでしょう。しかも数もすくないから、ゆきわたらないのよね。


ほんと資産っていろんなものがあるのよ。たんに値上がり値下がりのばくちをするのではなく、みなさまも投資をするときそれぞれの「資産の価値の本質は何か」ということをよくお調べになってから投資されるといいわ。


それではごきげんよう。


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マリーの部屋 ー 英国視察② エコとデジタル

みなさまごきげんよう。お元気でお過ごしかしら。


今日は英国視察についてもうすこしご紹介しておきたくて。英国のみなさまが全然ウイルスを意識せずにすごしていらっしゃって驚いたというのは前回お話いたしました。https://marienoheya.muragon.com/entry/4.html


他にも驚いたことがあって・・・視察中にとても疲れてしまって、レストランにいくのをやめて、近くのお店でパンとスープをテイクアウトいたしましたの。でもどこにもプラスチックスプーンが見当たらない・・・これじゃあいただけないじゃない・・・


仕方なくお店の方におうかがいすると「ああ、プラスチックのフォークやスプーンなんてもうないよ」そしてはい、と木製の使い捨てスプーンをくださったの。「地球環境は大切だからね」。


わたくし大変ショックをうけましたわ。なんとなく、地球にやさしいとか、次世代のためとか、オーガニックとか軽々しく口にしておりましたけど、何をやっていたのかしらって。他国のほうがずっとちゃんと考えて行動に移しているじゃない。


さらに英国滞在中一度もペットボトルを見なかったの。お水もジュースもすべて、紙パックかリサイクルできるガラス瓶。英国のみなさまにとっては、それが普通の日常でした。そういえば我が国でも、外資系のカフェではプラスチックストローではなく紙ストローを使っているわよね。わたくしたち、世界に取り残されていないかしら。


しらないうちに、意識の低い民になってはいないでしょうか。


もう一つ驚いたのは、英国滞在中紙幣もコインも一度も見なかったということ。本当はわたくしも英国通貨の現金をもっていくつもりだったのよ。
でもあまりに久しぶりの他国視察だったのですっかり両替をわすれてしまって。困ったことにならないかしらと、入国時に心配したわ。でもまったく心配なかった。すべてがQRコードやクレジットカードで事足りた。


英国ってかわいらしい路上マーケットが週末にたくさん開催されるの。そこで第二王子と500円くらいの雑貨や1500円くらいのイミテーション宝石を買ったりしたわ・・・楽しかったな・・・。そのような路上マーケットでさえすべてが電子決済なの。


かわいそうなのはホームレスの方々。「おつりちょうだい」と話しかけられたのですが、おつり、というかコインなんて持っておりませんもの。差し上げたくても無理だったわ。まあ、気が利いたホームレスの方は、自分用のQRコードをもっていらっしゃいましたが。


とにかく一度も現金を目にしませんでしたの。これが1セントコイン、これが10セント・・・とコインをえり分けていた日々がなつかしいわ。さらに紙もペンも目にすることはございませんでした。以前だったら紙に記入して提出していたような書類もいまはすべてオンライン。


そう、この2年くらいでどうやら他国では、デジタル化とエコ化がすごく進んでいるようなの。はっきりいって我が国は後れをとってしまっているとしか見えない。・・・まさか後年、2020/21年が我が国が先進国から発展途上国になってしまった記念の年、とはならないでしょうね・・・我が国の将来がとても心配だわ。人口も減少傾向ですし、このままでは我が国の国力が弱くなる・・・経済成長が低迷してしまう・・・


王子達の将来がちょっと心配。せめて、他国でもお仕事できるくらいのコミュニケーション力をつけるとか、他国でも生活できるよう、他国の資産を持たせておくとか。わたくしたち、今こういうことを真剣に考えるべきなんじゃないかしら。


なんだか疲れてしまいました。みなさまごきげんよう・・・

マリーの部屋 ー 英国視察

みなさまごきげんよう。
お元気でおすごしかしら?


テレビを見るとオミクロンオミクロンオミクロン・・・・
なんだか呪文を聞いているような気持になってまいりますわ。
オミクロン、重症化しないことがはっきりして、風邪認定されないかしら。
そして平和が戻ってくることを、人々のために祈っております。


さて、オミクロンの話が出てくるときよく比較で映像が出てくるのが他国の風景。
とくに、英国は注目すべき地としてでてきますわね。


なんだか、一日の新規感染者が20万人とか・・・英国のみなさま、もうひとりあたり最低一度はかかっているのではないか、というような数字ですわね。


実はわたくし、10月末に英国に参りましたの。


第二王子が留学しておりましたので、その視察に参りました。
当時はまだオミクロンはなく、ウイルスはデルタと呼ばれたかしら・・・確か一日の新規感染者数は5万人くらいだったように思います。


英国の地に到着したとき、ここは2019年か?という雰囲気で驚いたのを昨日のように覚えております。空港を出た瞬間、マスク姿の方がほとんどいらっしゃらなくて・・・


運転手も、ホテルのフロントも、レストランの方々も、百貨店の売り子さんたちもだれもマスクをしていらっしゃらないの。我が国から足をふみいれたばかりのわたくしは恐怖しか感じなかったわ。


空気中にウイルスが漂っているように見えてしまって、わたくしだけはマスクを決して外すまい、と決心して過ごしました。
でも自由っていいわね。みなさま制限なくイベントに行かれたり、大声でお話になったり、人気店に行列したり、とっても楽しそう。


自粛してつまらない毎日を送るのと、どちらがいいのかしら、とちらっと思ってしまいました。


でもやぱり命が一番大切よねえ・・・第二王子が英国留学中にウイルスに感染して、遠距離から非常に心配した経験があるので、やはり「心配がない > 自由で楽しい」なのかしらとも思います。


人生で心配が少ないって大切よね。
皆さまは何が一番心配?
わたくしは、健康とお金。


健康についてはもう、自分で日々努力するしかないから、たくさん寝て滋養のあるものを食べて、免疫力強化につとめております。たまには厚生労働大臣に言われて、ジムで筋トレもいたしますわ。


お金については、ほとんどを銀行預金にしていたのですが、英国視察で考えがかわって・・・


というのも、英国のいろいろなものが、2年前に視察したときよりずっと高くなっていたからなのです。お水一本が250円くらい。スタバのカフェラテ(トール)は、ちょうど750円くらいかしら。タクシー代金も我が国よりはずっと高かったわ。


英国基準でいったら、わたくしは貧乏になっているんじゃないかしら、と感じましたの。


だから一円も増えない銀行預金ではなく、英国の物価と同じくらいには運用成果がでるものにお金を移し替えようと思って。


儲けたい、ってわけではありませんのよ。あくまで、次に英国視察にいったときに、違和感なくお金を使えるように、ってくらい。


あ、いっそそのまま英国の債券や株をもってもよさそうね。
・・・・・でも視察にいきたいのは英国だけじゃないわ。米国や他の国にも行くことになると思いますの。


それぞれの国の資産をもっていればいいのかしら。


なやみますわねえ。アドバイスがあったらぜひお聞きしたいわ。
それではみなさま、ごきげんよう♪

マリーの部屋 ー あかちゃん姫

みなさまごきげんよう。お元気にお過ごしかしら?
今日は隣国の姫と久しぶりにお会いしたの。
姫は半年前に赤ちゃんを産んで。妊娠中から今日まで、ウイルスを警戒してお互い会わないようにしていたの。


でも出産から半年たって、姫の体調も安定して、お互い「どうしても会いたい」という気持ちが高まっちゃって・・・


心から会いたいと思えるお友達がいるって、素敵なことね♪


赤ちゃん姫はとってもかわいかったわ。
抱かせてもらったんんだけどやわらかくてずっしりしていて・・・命の重みを感じる。
そして姫はとても強くなっていた。


「姫、以前、しばらくは公務はお休みして赤ちゃん姫のお世話をするっていってたけど、そうするの?」


「いいえ、マリーさん、私今まで以上に公務にはげもうと思って。将来この子が留学に行きたいというかもしれない、医学の道に進みたいというかもしれない、病気になるかもしれない・・・そういうときに私がしっかり支えたいんです。」


「まあ、そんなの夫の王子に頼めばいいじゃない」


「いいえ、彼は頼りにならないんです」
姫に王子を紹介したのはわたくしなので、ちょっと複雑な気分。


まあ、いいわ。
「何かあった?」


「とくに何か決定的なことがあるわけではないのですが・・・・たとえば最近寒いから、あかちゃん姫と自分が風邪などひかないように日々とても注意して過ごしているんです。ところが、王子が昨日帰宅するなり熱っぽいって・・・・どうやら週末に私たちをおいてでかけていったゴルフ懇親会で風邪をもらってきたみたいなんですよ!そして、お薬はどこだとか、あったかいものがほしいとか、かまってアピール・・・しまいには早々にベッドルームで寝てしまったので、私とあかちゃん姫は風邪がうつるのを警戒して、その日はリビングで寝たんですよ!リビングで・・・・!!!」


「まあ、王子は大人なんだから、大人は自分で自分のお世話をして、って思うわよねえ」


「そうなんです、マリーさん!私なんだかとってもイライラしました。」
わかる、わかるわ。


「だから、この子の将来のことも支えられるよう、私は公務に邁進し、かつ資産運用もしようと思うんです」


「あら何をするの?」
「わからないんですけど・・・とりあえず不動産?とか・・・・?ほら、中心地の物件なら値下がりしないと、うちの財務大臣も言っていたんです」
姫、そちらの財務大臣正気かしら。いきなり値動きの高い不動産投資・・?


でも多いのよね。わからないから、といきなりすすめられるままに不動産投資を検討しはじめる人。
たしかにここ10年くらいはずっと値上がりしているから、いいように思えるけど、本来は値動きが大きい資産よね。


なにに投資したらいいかわからない、という人を助けてあげることはできないかしら。
そういう方はうんとたくさんいると思いますの。


知識がなくても正しい投資ができるしくみがあれば・・・


きっとあるわ。
この国の人々は賢いもの。


それではごきげんよう♪

マリーの部屋 - 楽しくないランチ

みなさま、ごきげんよう。お元気にお過ごしかしら。
わたくしは寒くて全く外に出られないわ。
そして温かくておいしいものばかりいただいているの。
・・・ぶたさんのようにならないよう気を付けないと・・・・


今日は国土交通大臣候補者のひとりとランチをご一緒したの。
いまの国土交通大臣はとっても優秀なんだけどもうおじいちゃんなので、今のうちから候補を探しておこうと思って。


この候補は、不動産鑑定士の資格も持って、不動産投資で成功しているの。だから、国土もうまく運用して国民を幸せにしてくれないかしら、と漠然と思って。


とりあえず、いままでの不動産投資のお話をうかがったわ。
自分で首都圏近郊のマンションを買ってリノベーションして売却したら1億円もうかったとか、それを元手に田舎でマンションを買ったら後々再開発地域になって高く売れたとか。


短い期間で減価償却という損金をたてられるから、中古のランボルギーニを保有してるとか。それで減価償却が終わったら、また別の中古高級車を買うつもり、とか。


とにかくずっと「いくら儲かった」「いくら節税になった」というお話ばかり。
あなたが有能なのはわかったわ。でもわたくし、ずっとあくびをかみ殺していたの。
だって、数字しか出てこない会話、つまらないじゃない。


「この鴨はとくべつに取り寄せてシェフが腕を振るって丁寧にコンフィに仕上げましたの。いかがかしら。」
「ああ、おいしいですよ。」
・・・それだけ・・・?
「あはは、ぼくは食にはあまり興味がなくて、食べられればいいかなあと。」
あなたとお食事をすることは二度とないと思います。


お金って必要なのはわかるんだけど、それは、「いつか使うため」じゃない?
お金は生活するのに必要。そして自分の好きなこと、仲間とおいしいお食事をしたり、絵をかいたり、旅行にいったり、音楽を奏でたり、詩を書いたり・・・そういうことを心おきなくできるために、お金って必要なんじゃないかしら。
あとは、自分が本当にほしいものを買うため。


お金自体を増やすことを目的とするってなんかちがう、というか、つまらないと思うわ。


新しい大臣には、「儲かる」ことよりも「国民が安心して毎日をすごせる基盤」をつくることを目指してほしいの。
みんながお金の心配をせずに生きていけるような・・・そんな理想郷をつくるのが、わたくしの夢。
どこかにそんな仕組み、ないかしら。きっとあるにちがいない。みつけたらお知らせいたしますわね。


それではごきげんよう♪