マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー 社会進出より家庭進出!

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら?


先日日銀の黒田総裁が、
「スーパーで物を買ったことはあるが、基本的には家内がやっている」
とおっしゃって、なんだかもやもやした方が多かったようですわね。


黒田総裁、名門の筑波大附属駒場高校を出て、東大に入って、卒業後は大蔵省(今の財務省)で日銀総裁まで上り詰めて立派な方なのでしょう。
でもこのニュースをみて、


黒田総裁が、毎日スーパーで買い物してご飯作って、子どものお世話やPTA活動や受験の塾選びし、子供のお弁当つくりながら日銀総裁になれたのかな、と思ってしまいました。


それから先日、とある証券会社の部長さんとお話していて
「〇〇さん(女性社員)が課長になったとき、大丈夫かな、って思ったけどすごいよくやっていて素晴らしいんですよ。応援しているんですよね。
でも、そうやって、女性がどんどん出てきて、管理職の女性比率を高めるなんて目標が出てくると、管理職ポストなんて増えないんだから、男性が割を食うんだよね。」
とおっしゃったの。


ええ、黒田さんも女性蔑視しているとは思わないし、この部長さんもこの女性社員を心から応援していたわ。でもね、


女性を応援している社会の中心にいる男性たちは、
「自分の立場はかわらないうえで」「自分には火の粉が降ってこない範囲で」
女性を応援しますよ、
ってことなんだろうなと思い、ちょっと残念な気持ちになりました。


そのほかにも、最近
「出生率が最低に」とか
「女性管理職比率が、日本は先進国の中で最下位」
「男女の賃金格差については、各企業で開示がまだまだ少ない」
とか
SDGsにからめて、ジェンダーダイバーシティのことがよく言われますよね。
わたくし、インパクト投資にもかかわっておりますので、びっくりするくらい有名な大企業が、女性をお茶くみみたいにいまだに扱っているのを見ることもあり驚きます。


で、このダイバーシティを推進しようとして
「保育所の拡充」
「女性が時短勤務を使いやすいように」
「女性の就業支援」
「女性の育児休暇延長」


とかいいますけど、はっきりいって、
何言ってるの!?
と思います。


みなさま、これは女性の問題ではありません。
最初から最後まで「男性の問題」なんです。


男性が家庭進出し、スーパーでの買い物、晩御飯のしたく、掃除洗濯家事全般、育児、PTA参加、介護をしない限り、そういう日々が土台にない限り、
女性が社会進出できるわけないじゃないですか。


女性が社会進出するには、男性が家庭進出するしかないのです。


でも、男性はおうちの仕事や子育ての手間が増えるのはなんとなーくいやなので、
女性が家事育児介護いままでどおりに担った上で、社会進出してくれないかな。
これをいかに実現するか、みたいな、変な議論をしているんです。しかも男性ばかりで。


私たち女性は、そこを骨の髄から感じるので半分白けて上記の議論をきいていることも多いように思います。


男女平等!とか女性の管理職とか、男女賃金格差をなくそう!とかいっている男性、いえ、普通の日本のすべての男性で
「おれたちが家庭進出しない限り、女性が社会進出するなんてムリゲーじゃん」
とわかっている方がどれだけいらっしゃるのでしょうか。


でもね、このあたりに関しては、変な話なのですが私自身反省すべきだなあと思うこともありまして・・・・


私、がんばりすぎました。


王子達のお世話、今でもお弁当を毎日つくりながら、毎日がんばって仕事をしています。
2019年まではそんなことをしながらさらに、1年間に8回くらい、長距離海外出張(ロンドンとかNY)をしておりましたわ。NYの深夜に、学校からの電話うけたりしたものです。


お金をたくさん稼ぎましたが、そのぶんベビーシッターや保育園の延長料に湯水のようにお金を使いました。
保育園の近くにわざわざ引っ越しましたし。


そうやって頑張って、なんだか両立した存在がいるから、
「女性全員がそれくらいできる」
と男性に勘違いさせてしまったのです。


もっと文句言ったり、弱音を吐けばよかった・・・そんなふうに思います・・・


だから、政治家や社会の中心にいる男性には、
「家庭進出」してほしい、そう心の底から思います。


そうしなきゃ女性が社会進出できるわけがないし、中途半端な働き方(時短や派遣)ばかりになるので賃金格差が生まれるのです。


スーパーにいったことないなんて、国会で答えている場合じゃないですわ。


男性が家庭進出したいかどうかわかりません。でもしたくないのなら、本当の意味でジェンダーダイバーシティが達成されるまでには時間がかかるでしょう。


それを待っていては、わたくしたち、年をとる一方ですので、
女子こそ学歴、キャリアをつけて自衛策をとるしかないですわ。


嬉しいのは、昔の(今も、だけど)私みたいに頑張っている女性の数がどんどん増えてきたということ。
数は力です。
わたしたちは、わたしたちで手を取り合っていきましょう。


それではごきげんよう。


付録 最近いただいたおいしいもの!

(新丸ビル地下一階の、だし茶漬け えん。この日は鯛茶漬け!右下のゴマダレに溺れる鯛と、右上の急須にはいっているお出しを、ごはんにかけていただくの。おいしかったなあ。
カウンター席で、区切られているので、ひとりで入りやすい!)

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