マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナック まりー 女子社員よ、ブラックバスになれ!

こんばんは、いらっしゃーい。
あら、あなたは婚活でなやんでいた子ね。
その後はどう?今日も浮かない顔しちゃって。


ミーティングで会社のおじさんに攻撃されたのね?
何にもわかってないくせに、って言われたんだ。
言い返しちゃいなさいよ「そちらこそ理解していらっしゃらないじゃないかしら」って。


ふうん、男性同僚はそういうこと言われないんだ。あなただけなのね。
女だからか、って?わからないけど、その可能性もあるわねえ。


あたしが前つとめていた会社にはいくつか営業部があったんだけど、その一つは50代以上の男性が9割をしめる、ベテラン営業部だったの。
あたしは商品の専門家として、その部署の営業と一緒にお客様を訪問したり、出張にいったりしていたわ。


でもこう、なんだかゆっくりしているというか・・・のんびりしているっていうか・・・本当に営業部?って思ったわあ(批判的に)。


たとえば昼休みにデスクでお昼寝していたりするのよ。デスクで昼寝をする人なんてはじめてみたからびっくりしたわ。


それからこんなこともあった。大手のお客様から「急ぎ」ってたのまれた資料、明け方に海外と連絡をとって資料に必要なデータをもらい、5時から作成して、8時に営業に送ったことがあってね。


お客様が急いでいるんだから、営業がすぐお客様にその資料を送るとおもうじゃない。


そうしたところ午後1時くらいにお客様からあたしに直接電話がかかってきて
「まりーさん、昨日営業に頼んだ資料、マリーさんが作る担当でしょ?他の会社は全社送ってきていて、まりーさんの会社からだけまだ資料届かないんだけど。作ってないの?」
とクレームが。


あたしは営業のところに飛んで行ったわよ。
「朝8時にあなたに送った資料、お客様に送ってないの!?」
「ああ、まだぼくが読み終わってないから、送ってないですよ。」
ですって。
あなたが読むために作ったわけじゃないないのよ。お客様のためよ!!!!!とブチ切れた。


これはほんの一例で、ほかにもいろいろ「なっちゃいない」と思われることがあったので、私は営業を超えて自分でお客様とご連絡をとったり(もちろん営業にも詳細を随時報告したけど)、お客様が検討中の案件について、営業にしつこく「どうなりました?お客様は2-3日で方向性をきめるって先週言っていましたよね!?」とか詰めたり。


もちろんいろんなことの進捗が早くなって、前年度比収益もあがりました。


そんなある日、そのベテラン営業部で唯一私が「話せる人ね」と思っていた方と日帰り出張にいって、中部地方のとある駅で電車を待ちながら雑談をしていたのよ。


あたしが「こんな、なっちゃいないこと、が先日あって~」
みたいにぐちっていたら、その方が
「ぼくはまりーさんのやり方悪くないと思うよ。でも、きみはうちの営業部でブラックバスっていわれている。」
「ブラックバス!?」
「外来種。ぼくたちめだかが、平和な池の中で仲良く快適に毎日を過ごしていたのに、ある日外来種ブラックバスがやってきて、食い荒らしていくって感じ。
でも我々もこのままではじり貧だからもっと積極的に営業しなきゃいけないんだよ。だからちょうどよかったとぼくは思うけどね。」


ブラックバス・・・・あたし、「収益を稼ぐ部署の一員」として、必要なことを最短距離でやったつもりだったのよ。でもそれがブラックバスとたとえられていたなんて、本当に晴天の霹靂で。


それなのに、たいしたいじわるもせず、私と一緒に仕事をしてくれたベテラン営業部の方々は大人ね・・・


そうなのよ、既得権益が奪われそう、とか、評価が下がりそうとかそういうことじゃなくても、「それまで仲間内で仲良くなーなーでやってきたこと」を乱す、それをとても嫌がる人もいるし、そのことに恐怖を感じる人もいるわ。


あたしたちは、そういうブラックバス的な立場に、自然となってしまうことがあるんだと思う。
そうすると、「(平和な池の日々を)何も知らないくせに!」とか言われるのも、なんだかわかるわよね。男子社員は、男同士そういうのがわかってあげられるのかもしれない。


でもね、じゃああなたも平和な池で「めだか」として生きていきたい?それはそれで、もともといた「めだか」に仲間外れにされるかもよ。


しかも、あなたが動かなくても、平和な池はある日腐っていくかもしれないし、経営陣によってもっと大きな湖に統合されて埋められてしまうかもしれない。


そんなとき真っ先にリストラされるのは、仲間になりきれてなくて、収益も挙げられていない「めだか」よ。


いいのよブラックバスで。
「悪名は無名に勝る」っていうじゃない。いるんだかいないんだかわからないような存在より、批判が多くても目立っているほうが勝っているって意味。


もちろん敵意を向けられることがあるから、疲れるわよ。傷つくこともあるわよ。でもそれによってより、強大なブラックバスになれるのよ。無敵よ 笑。


そんな傷ついたときには、スナック まりーにきて、おいしいお酒を飲んで愚痴をいってね。あたしが思いっきり励ましてあげる。


明日からも頑張ってね!

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