マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナックまりー 仕事のはなし。私の場合。

いらっしゃーい。
こんばんは。


あら、お嬢さん、久しぶりじゃない。
結婚生活は順調?
幸せそうね。よかったわ。

(先日立ち寄った帝国ホテルのロビーのお花!金のバラと赤のバラよ。)


結婚したら先輩女性たちの働き方がより目にはいるようになってきたのね。
へえ、40代の派遣さんがきたんだ。もともと総合職で働いていたのに、出産を機に辞めて家庭に入った方なのね。もったいない、って?
そういう40代、たくさんいるわよ。
先日もこんな記事がでていたわね。



そう、40代の嘆き。
いろいろな女性支援の政策が、今の40代が子育て真っただ中のときには届かなかった。


ここでは、40代中心の層のことをいっているけど、40代以上の層はすべて、といっていいと思うわ。


当時は保育所の定員が少ないというのが注目されていたけど、しばらくはいたちごっこみたいに保育所を増やしても、待機児童も増えて・・・
それまで仕事をすることをあきらめていた女性の何割かは、「あら、保育所が増えるなら、私も応募しようかな」と思うことで、待機児童が少子化なのにどんどん増えていたの 笑。


・・・・あたしもこの記事ど真ん中の世代よ。
でも、ずっと働き続けてきた。一日も間をあけることなくね。


なんでそれができたかわかる?
「どうすれば働き続けることができるのか」
それだけをかんがえたの。
「なぜ働きにくいのか?」とは一度も考えなかったわ。だから、保育所が少ないことに関しても何も思わなかった。


だって、文句をいうことは、「どうすれば働き続けることができるのか」という目的の前には無意味な行動だもの。
文句をいってそれで政治が動いたとしても、そんなころにはもう子供は大きくなっちゃってる。
当時の私にとっては、意味がなかった。


そして、保育園が少ないし、希望の園にはいれないかもしれない、という事実を前提に、「お金さえ払えば入れる、良質の保育園」を探したわ。


それは見つかった。子供を通わせている親に、つてをたどってお話をきいたりした。
そして、子供が生まれてすぐ、入園金を払い、席を確保したわ。


それから不動産やにいき、保育園から半径1キロ以内の賃貸を洗い出してもらって、家を決めた。


一か月の保育料は約10万円。ふたりを通わせていたときは、二人目割引があって、ふたりあわせて毎月18万円くらいお支払いしていました。
かつ保育園から近い賃貸マンションを借りたので、子供がちいさいうちは1円も貯金できなかったわ。


でもいいと思った。子供は7歳になるころには小学校に入るから。小学校は公立と思っていたので、かかるお金はがくっと低くなることがわかっていたの。


それよりこの10年(次男が小学生になるまで)仕事を外れてしまったら、その後、今の同期の男子なみに稼ぐのはほぼ無理だし、そのときの苦労は、今あかちゃんを抱えて仕事をするよりもずっと大きい苦労だろう、ということは、火を見るより明らかだったから。


「どうすれば働き続けられるか」という課題を設定したら、あとは論理的に考えるだけよ。


選挙にもいかず、文句だけをたれながすのは、まったく意味がない。時間の無駄よ。
この子育て支援だけでなく、年金、賃上げその他に関しても同じように思うわ。


でね、保育園を確保したあとも、両立で大変だったんだけど、私は「ラッキーだった」と思うことが一つだけあって。
それは、金融業界のフロントという「成果(数字)上げれば、評価される」という部署にいたということ。


子供の体調不良や行事のために会社を休んだり、毎日みんなより早めに帰宅したりしたけど、それで、「仕事ができない」とはならなかったから。


営業成績さえ上げていれば、「大切な人材」だもの。
実際、同期の男子よりボーナスたくさんもらったり、先に昇進したりしたこともあったわ。


だからあなたも、今後子供を産んで、そして働き続けたいと考えたのなら、
「どうすれば働き続けられるか」
と考えて、逆算していろいろ決めるといいわよ。


そして間違っても「子供をかかえているから、楽そうなサポート部署に」とは考えないで。そういう部署って「作業量」とか「会社にコミットしている時間」とか「上司からみて使い勝手がいいか」とかで、成績が判断されがちだから損よ。


客観的数字で評価される仕事のほうがずっとずっとやりやすいわ。
何より自分で納得できる。


じつはね、私の話には続きがあって。第2子を産んだあと、実は転職したの。
2回目の育児休暇からの復帰は、べつの会社で復帰したの。
二人目の育児休暇中、いくら営業成績で評価されるといっても、きつすぎ、と思って、別の「もうちょっとゆるい」会社を探して転職したの。
もちろん、こちらも営業成績で評価されるわよ。
でも会社全体や、社員がのんびりしているので、私はちょっとギアを下げて仕事をすることができたのよね。


あくまであたしの体験よ。
自分が何がほしいか(この場合は働き続けること)を明確にして、論理的に考える。
そして、それが一番大事ということがわかっているので、住居も仕事も柔軟に変えた。


大成功よ。過去を振り返って、あのときああしていて、本当によかったと思うわ。


あなたも、自分が一番手に入れたいものを常に明確にしつつ、柔軟に人生を生きていってね。


自分がほしいものを見失わなければ人生いかようにもなるわよ。
でね、世の中や政治に文句言いたくなったら、スナックまりーに来るのよ。
あたしが話を聞くわ。


今日はまだ帰らなくて大丈夫?
もう一杯どう?

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