マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと92 今は円安?円高?

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


わたくしよく、
「ドルは今買っておいたほうがいいんでしょうか」
とか
「今後は円高になるんでしょうか」
とか聞かれます。


そのあたりの考え方を整理しようと思って。


まずね、「円」という為替レートがあるのではなく
「ドル円」「ユーロ円」「ポンド円」みたいに、どれか他の通貨によって相対的に測られるのが為替レートです。
だから、ドルで測ったときの円と、ユーロで測ったときの円は、数字が違うわけです。


もちろん、将来の為替レートは「今の為替レート」と「その通貨同士の金利差」で計算されるので、フォワード為替は常に「理論価格」があります。
でもそんなの、「今の為替レート」が変われば、それと同時に変わっていきます。
「今」の理論価格がないのです。


それが、「今」の理論価格が計算できる「株」や「債券」とは違うかも。


株や債券も、将来の企業業績や、将来の金利水準の見込みについてなど「将来の予想」が今の価格に半円されますよね。
為替もその性質があるので、「将来の為替レート」=「両国の金利差で計算されるレート」が今の為替レートに影響をします。
アメリカの金利が日本の金利よりずっと高い現状では、将来のフォワードドル円レートは今より「円高」で計算されます。


でも、そんな理屈は、今の為替レートをせつめいする、ほんの一要素でしかありません。


様々な参加者がいるのがこのマーケット。
輸出入にともなう実需
海外投融資にともなう為替ヘッジ需要
短期取引を目的とした参加者(法人、個人)
などなど・・が、日々いろんな理由と相場観で取引しています。


それがさらに、ややこしくしているのでしょうね。


さらにさらに、強い国の強い通貨のほうが、これは言語にも言えるけど、世の中でより流通し使われる、つまり需要が高くなるので、そういう意味では超長期の為替は「国力」に左右されるという面もあります。
ここ数年の円安はこの、「国力」由来かなあとも思います。日本が人口が減って、国力がだんだん落ちていく、そんな状況を反映しているのかもしれません。


でね、結論。
「為替だけは理屈で説明できない、わからない」


わたしは、大切なのは
「資産をどの通貨で持つか」ということだと思います。


私たちの将来は、いろんな意味でグローバルと関係がどんどん深くなります。
財は、グローバルで取引されます。
私たちも毎日のように、海外から輸入された小麦粉のパンをたべ、Apple社製のスマートフォンを使ったりしています。


そんな観点からみて、「グローバル」な基準で自分の財産を守ると考えると・・・・
「資産の通貨を分散させる」
というのもとても大切になります。


正解はないんですけどね、私は「ドル資産」と「円資産」を半分ずつくらいもって、それぞれ「株、債券、実物資産」に分散投資をするのがいいかと思います。


円は日々決済にもつかうので、一部は銀行預金ですぐ引き出せるようにしていくのがいいでしょう。それ以外は、株、債券、不動産とかに分散投資をするのがいいかと思います。


そう、為替の相場はよめないし、理屈では説明できない。
それで「儲ける」とか難しい。儲かる可能性と損をする可能性がは半々です。


そうではなく、為替を「資産」と重ね合わせてみて、「ドル資産」と「円資産」をどれくらい持つか、ということを考えることが必要で、さらにいえば、それぞれの通貨建ての資産をそれぞれ分散投資をするということが大切になります。


考え方、わかったかしら?


おいしかったごはんシリーズ。
先日、運転免許取得半年記念として、思い切ってはじめて走った「東名高速」。
仕事のあとででかけたので、夜の高速。ものすごく怖かった。
横浜のほうまで走って、21時くらいにご飯をいただいたのが「ハングリータイガー若葉台店」

疲労と空腹な私に元気をくれたのがこのハンバーグ。
200グラムもあるのに、ぺろっと食べられたわ。
お腹がいっぱいになったらすこし緊張が解けて、涙がこぼれそうになりました。


私の今の一番の課題は「運転」
引き続きがんばります。


それではみなさま、ごきげんよう。

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