マリーの部屋 ー 王子の子育て② かしらになれ!
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら?
なんだかマーケットがあれているわね・・・
まあ、米国その他、我が国以外の先進国の金融緩和が終わりをむかえておりますし・・・パーティの終わりの時間が近づいてきているという感じでしょうか。
あとはウクライナ情勢とかも不安ですわね。渦中の国々と、他の国の首脳たちが会話ができているので綱渡りできていますが、でも綱渡りであることにはかわりません。
わたくし、ウクライナがどんどんきなくさくなってきたので、同時に「有事の円買い」が起こるかと思っておりましたの。
おこらないですわね・・・。
円は逃避通貨ではなくなってしまったのかしら。
そんななんだか不安感のぬぐえない中、あほみたいに毎日遊び回っている王子たちをみるのが、心の清涼剤となっております。
わたくし、本当に幼児教育とか、知育玩具を与えるとかしなかったのですが、いくつか考えて、あえてやっていたことがございます。
それはわたくしの経験に基づいていて。
大学でとても優秀だった学友の中には、社会に出てからまったく目が出ないかたもいらっしゃって。鬱になってしまって、お仕事をやめられた方もいらっしゃいました。
またわたくし自身も、中堅になってからお仕事の悩みが増えて。
どちらも「部下」ができてから、になります。
イチ社員だったときに優秀だった人が、チームをまとめてパフォーマンスを上げられるとは限らないんだなあと、いろいろな人をみて思いました。
外資系とか一部の会社では、一生「スペシャリスト」として生きていくポジションもあるように聞いています。
でも伝統的な我が国の組織では、年齢を重ねると組織で上に行き、そうすると部下が増えていくということになります。
いやおうなく、リーダーシップを求められてしまうのです。
部下をどうまとめるか、リーダーシップとは、ということ、わたくしたちは学校では学びませんよね。
またリーダーシップで失敗すると、社会ではとても痛手をこうむります。
出世の道が一切絶たれてしまったり・・・
おそろしいことですわ。
それですので、わたくし、王子たちが幼少のみぎりから
「カシラになれ」
といい続けておりましたの。
小さいことでよろしいんです。
クラス代表、学年代表、部活の部長、サークルの幹事、運動会や文化祭の役員・・・・
「カシラ」をやれる機会があったらやりなさい、と。
実際、そうすることによりいろんなことを学んでいました。
たとえば、
みんなが嫌がることがあったら、自分がやるしかない。
他の人にみられていることを意識する。
ひとを動かすために、どんな動機付けをすればいいか常に考える
等々。
そしてここでいいのは、学生時代にリーダーシップで失敗しても、社会に出てからの何らペナルティにはならない、
ということでございます。
学校ではお勉強とかお友達付き合いとかいろいろ学びます。
でも、学校でリーダーシップは決して教えてくれません。
ですから、失敗すると大きな痛手となるリーダーシップは、早いうちに経験させるに越したことはありません。
わたくしはそう思うんです。
あとね、驚いたのは、王子たちの学校は共学なんだけど、文化祭のリーダーとか学年代表とか、比較的目立って選挙とかあるリーダーは、
女の子ばっかり
なのでございます。
なんとなくリーダーって男の子がなるようなイメージが、古い世代にはあるのですが、
今はリーダーになっているのは女の子ばかり。
日本はいまだ、先進国で一番男性優位といわれる国ですが、
あと10年くらいたつと、
がらっと
かわるのかもしれませんわね。
わたくし、そんな世の中がくるのをとても楽しみにしていますの。
若者よ、カシラになれ!
ごきげんよう。