マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと㉞ わたしの債券運用

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


わたくし、ちまちまと資産運用しているのです。
あまり今まで自分のポジションを人に申し上げたことはないのですが、最近私がいろいろな方に
「資産運用の大切さ」
を申し上げるものですから、
何人かの方が「マリー様に〇〇〇万円送金するから運用して」とかおっしゃるようになって。


ええ、わたくし、個人で一任運用の免許を持っているわけではないですもの。法律上できませんわ。


そのかわり、というわけではございませんがちょっと現状の開示。


全体の資産を100とした場合、
銀行預金 60%
有価証券(含 投信) 30%
(実物)不動産 10%


こんな感じ。これ以外に、ローンで100%ファイナンスした不動産が30%くらいあります。
ただ、これは負債=資産価格くらいなので、純粋な資産としては計算にはいれていません。


ちょっと銀行預金が多すぎるとおもっています。年末までに、50%くらいには引き下げるつもりです。


じつは保有している有価証券のうち大部分は、米国の個別株です。
それなので最近は、オンライン証券で、投信、主にはETFを買っています。


資産運用をしている方々はSP500 とかオルカンとか、ナスダックとかいろいろ株はやっていらっしゃるけど、債券ってあまりやっていらっしゃらないみたいですが・・・


債券はよくわからない、というお声も多く。
基本的なことは過去にご説明しているのでそこをご覧になってくださいませ(以下のリンクからどうぞ!)。
マリーの部屋 ー お金のこと⑯ 債券(株との違い) - マリーの部屋
マリーの部屋 ー お金のこと⑯ 続 債券(値動きのメカニズム) - マリーの部屋
マリーの部屋 ー お金のこと⑯ 続々 債券(何を買うべき?) - マリーの部屋


今日はわたくしが、この1か月くらいで購入した債券および債券ETFの銘柄とその理由をご参考までにご紹介いたします!


US Trasury Strips 2024年11月償還 /US Treasury Strips 2031年2月償還
US Treasury=いわずと知れたアメリカの国債ね。イールドカーブを見て2年と7-8年くらいが割安かなと思われたので、その年限のものを購入しました。
どちらもゼロクーポン債です。つまり再投資リスクがないわけです。クーポンが債券の中でぐるぐると再投資されているようなイメージかしら。私は金利プレイをしたいときには、途中で払い出されちゃうぶんも賭けたいので、ゼロクーポンを、あえて、えらんでいます。


LQD(米国投資適格債券)
これは、米国の投資適格社債のETF。投資適格ということだから、ざっくり信用格付けBBB以上の債券がはいっています。これは利回り狙いかな。投資適格から非投資適格(ハイイールド)に格付けがかわっちゃった債券は、自動的にリバランスで除外されていきます。つまり、劣化していく銘柄について、値段の下落の影響は受けるけど、デフォルトのリスクはだいたい回避できます。社債なので、国債より利回りは高く、それなりの配当がはいります。ただ、金利リスクは高いのよね。7-8年くらいデュレーションがありますの。だから、「まあだいたいアメリカの利上げの影響は、市場は織り込んだかな?」と思えた超あしもとで買いました。


MBB(米国モーゲージ証券)
こちらは、米国の住宅ローンをあつめた証券化商品(債券)がはいっているETF。フレディ―マックやファニーメイといった、米国の公的機関が住宅ローンの支払いを保証してくれているので、ローンの貸し倒れみたいなリスクはほとんどありません。何のリスクがあるかというと「借り換えリスク」。借り換えの起こりやすさによってデュレーションがかわるの。たとえば、金利上昇時には、だれも住宅ローンを借り換えないですわよね。だって借り換えたら金利が高くなってしまいますもの。そのため金利上昇時にはデュレーションが長くなり、価格が大きく下がります。
ぜひチャートをご覧になってみて。わたくし、もう金利は一旦おちついたかな、と思って購入いたしました。


HYG(米国ハイイールド)
こちらは、もう少しリスクの高い、信用格付けBB以下の会社の発行する債券をあつめたETF。場合によっては、入っている社債がデフォルトする可能性もあります。そのぶん配当はけっこう高い。今の実績だと、年率で4%くらいは配当が出るわ。
景気減速懸念を織り込んで、あしもと結構価格が下がったので、買ってみました。さらに景気が悪くなるようなら買い増すかも。
ただこの市場は、高利回りを狙う債券系ヘッジファンドとかも活動している市場なので、債券のくせに動くときは大きく動くし、投機的なうごきに巻き込まれたりするから、動揺しないようにしないといけないけどね。債券ですが、金利リスクというよりは、信用リスクのとらえかたによって、価格が動きます。


あとは一部、EMB(新興国債券)も買ったのですが、地政学リスクもけっこう高いし、エネルギー価格高騰でスリランカみたいに暴動起こる国が他にもでるかもしれないので、これは買い増し中止です。今年いっぱいは様子見でしょうか。


ご参考になったかわからないけど、
本当の分散投資=地域の分散×資産クラスの分散×通貨の分散


いろんな国や地域の株を買うだけでは、本当の分散投資とはいえません。
債券や実物資産、つまり、原油や金といったコモディティにも分散してみてくださいね。


あ、でも、仕組債だけは買わないでね!他社株転換社債とか、トルコリラ建てとか南アランド建てデュアルカレンシーのことです!!!!


先日、三大都銀のうちの一行の専務とお話していて、そのときも個人の資産運用の話になり
「仕組み債券は、法律で全面禁止したほうがいい」
と強くおっしゃっていたわ。
大賛成よ。


それではごきげんよう。


(最近の良かったランチ!新丸ビルSAWAMURAの具沢山サラダ!どんぶりに入ってるのよ。これにミネストローネがついて、パンはおかわりできるの♡)

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