マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナックまりー よのなかの、やすいもの

いらっしゃーい。
こんばんは。


今日も暑いわねえ。
はい、冷えたビールをどうぞ。

最近どう?
ボーナス入ったんだ!よかったわね。
何を買うの?


奥様がすごい高い炊飯器を欲しがっているのね。いいじゃない買いないさいよ。
他の炊飯器よりずっと高い?14万円か・・。


そりゃあ、そうよ。そのブランドの炊飯器なら。
でも、毎日使うのよ。そして、毎日奥様がちょっと幸せを感じられるのよ。毎日の彼女のちょっとした幸せ、それから毎日のおいしい白いごはん、その効果からかんがえたら、100万円したって買ったほうがいいんじゃない?笑


というか、炊飯器を欲しがる一方、宝石やブランドバッグを買ってと言わない奥様、尊い。
大切にしなさいよ。


ものの値段って難しいわよね。
炊飯器もそうだけど、横比較すると、割高とか割安とかはわかるけど、割安だからといって、自分がほしくなければ、価値はゼロだものね・・・


私は、いつも、ほしいものがあると、自分をどれだけ「ご機嫌」にしてくれるか、という基準でお金を使っているわ。


そこから考えると、ブランドのバッグ100万円は、買った瞬間はすごく嬉しいのは確かだけど、100万円では見合わないのよね~。10万円のバッグは、見合うこともあるわ。


ブランドのお洋服もそう。シャネルの80万円のジャケットとか「素敵」と思うけど、他のものに80万円使ったほうが、たぶん私は幸せ。


え?マリーは、外食ばかりしていて、それはどうか、って?


おいしいものをいただきながら、お友達とすごす時間は、私にとってはかけがえのない時間なのよ。昨日も日付が変わるまで、ワインバーにいたけど、いいお金を使ったなあ、って。


自分の力量では、ここまでおいしいもの作れないし、もし作ったら疲れちゃうわ。
まったく疲れず、素敵な空間で、お食事やワインをいただくことに、私は糸目をつけずに払ってしまうのよ。笑。


ねえ、世の中で一番安いものってなにかしら。あなたにとって、最高に割安なものって何?


私にとってはね、「本」。「小説」。


だって、あれだけの世界観に引き込んでくれて、物語の中でいろいろ感動させてくれて、ときには自分を変えてくれる。
そんなものが1000円台で買えるのよ。


不当に安いのではないか、と思うこともあるわ。


しかも、読み終わっても減ることもなく、お友達に読んだあとの本をあげることもできるでしょ。お友達も幸せにできるじゃない。


以前、好きな小説について書きました。

ここでは、恩田陸さん、宮部みゆきさん、吉田修一さんの本についてご紹介いたしました。


ここに書いた以外にも、とっても好きな本、たくさんありますの、今日はそれを、追加で紹介します!


原田マハさんの本
「楽園のカンヴァス」
原田さんが有名になる、きっかけとなった小説。山本周五郎賞を受賞しているわ。ニューヨークMOMAの絵の真贋にまつわるミステリー?。原田さんがキュレーターということもあり、ひとつひとつの絵画にまつわる背景やドラマが入り混じっていて、本当にすばらしいの。あたし、この本を読んで、実際にNYのMOMAまで絵画を見に行ったわよ。
この方の絵画に関する本は本当に素晴らしいのひとこと。「ジヴェルニーの食卓(モネ)」や、「たゆえたえとも沈まず(ゴッホ)」も大好き。「常設展示室」という短編集もすばらしいわ。


「本日はお日柄もよく」
これは絵画の本ではないの。あたしね、原田さんの本が好きな理由がふたつあって。
一つは絵画に本当にくわしくて、絵画にまつわる話がおもしろくてしょうがない、ということ。もう一つは、とにかく文章がお上手ということ。文章や言葉だけで人を感動させることができる、稀有な才能を持った方だと思うわ。
この本は、スピーチライターの話。原田さんの文章力、文章を扱う魅力、いいえ、魔力を十分に味わえる作品です。


伊坂幸太郎さんの本
この人のおはなしは、つねに半分くらい架空な感じなんだけど、その微妙な立ち位置のせいか、いつも夢をみているような気持ちになるの。読後感が、「いい夢をみていたんだけど、起きた瞬間に細かい部分をわすれちゃって、なんか切なくて、むなしくいとしい」みたいになるのよね。本から抜け出すと、読んでいた最中の感覚を正確に思い出すのが難しいというか・・・。とにかく独特の感覚なの。


どのお話も結構すきなんだけど一番好きなのは、
「ゴールデンスランバー」
かしら。まあ、よんでみて。最後のエピソードのところで涙腺決壊、間違えなしよ。


最近よんだのは、
「マイクロスパイ・アンサンブル」
これも独特世界観、パラレルワールド?に引き込まれてしまう、読み始めたら時間を忘れる物語。私の日常のはじっこのどこかで、マイクロスパイの世界が展開しているかも・・・と思えて、毎日がより楽しくなるかも!?大好き。


ちなみに私が伊坂さんのファンになったのは、「アヒルと鴨のコインロッカーだったわ。青春を五感で感じる物語。刹那的で、美しく、残酷。


本当に暑い夏。
おうちにこもって、冷房の効いたお部屋で、1000円ちょっとで幸せ体験する夏休みもいいかもね。


夏のひるま、スナックまりーを、読書カフェバーにしようかな♪


うふふ。
またきてね。

×

非ログインユーザーとして返信する