みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。

芸能人の方が、投資でおともだちを大損させて、番組出演自粛、ってニュースがありますよね。
たびたびこういうニュースがあります。残念です。

あのね、お金の世界では確実に
儲かる可能性×金額＝損する可能性×金額
なんです。

可能性×金額を、期待値といいます。
その期待値が均衡するところで、いろんな資産の値段が決まるの。

これは、教科書的な定義。そして、実際の市場でも成り立ちます。

考えても見て。
ハーバード大とか、スタンフォード大、オックスフォード大、（東大）みたいな、世界に名だたる大学を出たスーパーエリートが何百万人も、金融業界で働いているのよ。

リスクよりも、リターンが大きかったら、一瞬で誰か気づく、って。
そして、その商品を買って、そのリスク＜リターンのゆがみは瞬時に解消するの。

お金の世界で「うまい話」は、まったくないのよ。

でもね、これは金融機関の人でもわかっていないこともあって・・・

とある地方金融機関に営業に行き、理事長と面談したの。
理事長は開口一番「元本が確保できて（損失ゼロ）で、もうかる商品もってきて」って。

この瞬間に、
もし理事長がわかってる方だったら、私と取引をする気がないという表明。
本気でこういっているのなら、金融がわかっていない証拠。
ってことがわかります。

いずれにしても、私はこの地方金融機関に二度と営業にいくことはございませんでした。行くだけ無駄ですわよね。
取引できる余地がございませんもの。

くりかえしです。
リスク（損失）より、リターン（儲け）が大きいとあらかじめ決まっている金融商品は、保証しますが、どこにもありません。

だから、儲け話を「あなただけ」と言われて、説明されたときには、リスクがどこにあるのかな、というのを見極めて。

リスクがないように見えたら、あなたの調査が甘い証拠。

リスクがわかった上で、「自分としてはそのリスクは小さいように思う」というのなら、投資をしてもいいかもしれません。

レバナスとかね。

みなさまは賢く立ち回ってね。
というか、あまりにも基本的なことで、文章にする必要もないかな、と思ったのですが・・・

ごきげんよう。

（茅場町でみつけた、出汁の自動販売機。買わなかったけど、買えばよかった・・・・）