マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと95 利食い 個人投資家の強み

ごきげんよう。
みなさまお元気でお過ごしかしら。


先日経済誌を読んでいたら、わりと有名な女性経済ジャーナリストの方が
「投資とは安い時に買って、高い時に売ること」
とおっしゃっていて、のけぞってしまったわ。


それはトレーディング。
資産形成のための投資ではない。


この方本当に経済ジャーナリストかしらねえ。
「安い時」と「高い時」がリアルタイムでわかるっていうのかしら?高値も安値も、その時が通り過ぎて後から振り返らない限りわからないと思うんだけどね。


短期のトレーディングと、長期の資産形成の違いすら理解していないような気がするわ・・・


機関投資家は大手町とか地価の高いところにオフィスを構え、優秀な値段の高い人材をたくさん雇って、システムにも膨大な費用を払って、文字通り命をかけてお金を運用しているのよ。文字にならない情報もやまのように持っているわ。
そんな期間投資家に個人が勝てるわけがない。


でもね、個人が機関投資家よりも「勝てる要素」が一つだけあるの。
それは、「時間を味方にできる」
つまり、「ガチ保有」を継続できる、ってことなの。


機関投資家は、「会社」として投資をしているわけだから、ものすごくたくさんの内部の決まりや規制があるの。
つまり、「ああ、あと半年もすれば値段は回復するに違いないのに・・・」とわかっていても損切しなきゃいけなかったり、「今は買いのチャンス!」と思っても、1銘柄のポジション量に上限があって追加購入できなかったり・・・・
そんな例が山のようにあるの。


一方個人は、自分が決めて投資しているだけだから、一時的に大きく含み損をもっていても、回復までもち続けることができる。
時間を味方につけることができるのよ。


どうか、この個人投資家だからこその「強み」を認識して、資産形成のための投資をするときには「長く持つ」ということを前提に考えてみてね。
もちろん、損してもいいっていうお金の範囲で、トレーディングしてもいいと思うわ。でも資産の一部にしてね。


このように、長期保有をして資産形成をすることを前提とすると、
「損切り」をしなくてもいいわけだけど、
同時に「利食い」をすることもあんまり意味がないの。


せっかく長期保有前提で作ったポートフォリオ、もうかったからと言って利食ってしまってそのお金はどうするの?


もし何か買いたいもの、お金をつかわなきゃいけない先があって、それに充てるのならわかるわ。


でもそうじゃなくて、投資に回すお金の中で「利食い」をしてしまったら・・・そのお金をとりあえず預金にいれておく?
一円も産まないわよね、預金は。
じゃあ、他のものに投資をする?利食ってしまった、今上がっているもの以外に投資に値するものはあるかしら。あったとして、それに投資した場合、ポートフォリオは偏らないかしら?


それとも利食ってしまった、おなじものに投資をする?上がり続けていたら、利食いで手にしたお金以上に資金が必要よね。
たとえ、同じ値段で買うことができても、税金と取引コストのぶん損だわ。


そう、長期資産形成として考えた場合、「利食い」ってあんまり意味がないの。


利食いも損切もある意味、トレーディングに近いのよ。
お金を無駄遣いしないようにね。


おいしかったランチシリーズ!
HAGARE渋谷店。チキンローストのプレート!

スパイシーなもも肉一枚が、ふっくらと焼き上げられていて、ごはんとの相性ピッタリ!ごはんと鶏肉の組み合わせが(親子丼とかガパオライスとか)が大好きな私のど真ん中に訴えてきたわ!
仕事の無い日に再訪して、ビールと一緒にいただきたい♪


それではみなさまごきげんよう。

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