マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナック まりー 稼がざる者休むべからず

いらっしゃーい。
こんばんは。


相変わらず忙しそうねえ。
年度末が近くなっているからかしら?


ああ、部下たちが有給休暇を消化しきれてなくて、年度末までには消化するようにってことになってるんだ。
え!部下が何人も同時に有給休暇を3月にとる予定!?
そのぶんあなたがカバーしなきゃいけないってことなのね。
ますます忙しくなっちゃうわね。


でも今の子たちはそうやって、会社から有給休暇をもらっても本当に休めるからいいわよねえ。
いい、っていうか、正しいってことなんだけど。


あたしが新人のときは、有給休暇をとってどこかに1週間バカンスにいくなんて、とてもとても考えられなかったわ。正しくない時代 笑。


あれは新入社員1年目のとき。
夏が近くなって先輩たちが「夏休みの調整をしなきゃな」なんて言い出したの。


あたしが務めていたのは金融機関だったから、7月だろうが8月だろうが、平日は営業日。つまり、会社として全員が休み、という「夏休み」はなかったのよ。


かわりばんこに、自分の有給休暇でで夏休みをとるの。


秘書のお姉さんが大きな表をつくってくれたわ。
その大きな表の縦には従業員の名前、横には7月~9月までの日付が並んでいて。えらい人から順に、自分が休みをとる部分の日付を蛍光ペンで塗りつぶしていくの。


みんな上司となるべくかぶらないように、とか注意深く日程をみながら自分のお休みをとるってわけ。


いまみたいに共有フォルダでそれぞれが入力するなんていう時代じゃなかったからね。紙に蛍光ペンだったわ 笑。


でもね、その表には、私の名前は書かれていなかった。
同期の男子の名前もかかれていなかった。


どうして?と先輩にきいたところ、言われたのよ。


「稼がざるもの休むべからず」


人事部ホットラインにお電話がいっちゃう!?


でも私はその時、確かに、って思っちゃったの。
1年生だったらか一円も稼いでいなかったし、お給料をいただきながらお勉強させていただいている立場だったから。


先輩たちがお休みのとき、せめて、ちょっとでもカバーとして役立つお仕事ができたらいいなとか思っていたわ。


今だったら労基がとんでくるわよねえ。


でもね、それで気合がはいった。
堂々と休むために、稼げる人になるために頑張ろう、って。


で、あたしは3年目のとき結婚したんだけど、その新婚旅行にいくまで、一日も有給休暇を取得しなかったの。


その後も、毎年の自分の目標収益に成績が達するまでは、なんだか休めなかった。


調子いいときは夏ごろに達成して(そのときの会社の年度末は12月)、秋に一週間くらい旅行をしたものだわ。


調子が悪いと、長期のおやすみはなし。
忙しくないタイミングで1日とか2日とか、有給休暇をいただくだけでした。


今から考えると問題だらけの状況なんだけど、個人的には悪くはなかったと思うわよ。
だって、それがあったからこそ、若いうちの伸びが大きかったと思うもの。
若い時は体力あるしね。


今のあたしはしょっちゅう休んでないと、使い物になんないけど。


いずれにせよ昔の話。


忙しいだろうけど、3月末までなんとか乗り切ってね。


疲れたときは、帰る前にスナックまりーで、いっぱい飲んでって。
まってるわよ。


おやすみなさい。

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