マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナック まりー おすすめ!営業女子♡

いらっしゃーい。
こんばんは。
今夜も冷えるわね。


何にする?はい、メニューをどうぞ。


うふふ、そう、手書きでメニューを作ってみたのよ。
いいでしょ。


今って、なんでもデジタルになっちゃってるから、久しぶりに紙にペンで文字を書いたわよ。なんかちょっと心が整うわね。
ゆっくりしか書けないから、丁寧なことをしているような気持ちになったわ。


毎日のように手書きで文字を書いていたのは、今から20年ちょっと前だわ。


あたしが営業女子だったころ。


メールが整備されていなかったから、急ぎの、記録が必要なお客様とのやりとりはすべてファックスだったのよ。


ファックスで書類を送るとき、最初の一枚がカバーページになっていてね。
そこにメッセージを書くの。


マーケットが動いている時間だから大したことは書けないわよ。
いつもお世話になっています。さっきのお電話の件の書類、ご査収お願いいたします。
くらい。


まあ、本当にお客様を攻め落とすファックスのときは、思いのたけをカバーページに書くことがないわけではないわ。


あたしの先輩営業女性は、とある信用金庫の理事に、日ごろの感謝をファックスのカバーレターに書きつづって送ったら、すぐに理事から電話がかかってきて。


「君からのメッセージに感動したよ。涙が出た。これからもよろしく。」


彼女は結局その信用金庫から大型注文をとってたわ。


そんなことだってあるのよ。
だから、あたしはファックスのカバーページ、どんなに急いでも書きなぐらなかった。いつも感謝の気持ちをこめて丁寧に書いたわ。


お客様に実際よく言われたの。
「まりーちゃんから、丁寧な字のファックスが届くと、お仕事なのにうれしくって。」
って。


ねえ、「営業」って大変な仕事みたいなイメージない?
稼がなきゃいけないし、お客様から断られることも多いし。


でもね、私が社会人一年目のときの、上司の上司の上司くらいにあたる「伝説の営業」部長が言っていたのよ。


「営業は、総合格闘技だ。すべての自分の能力やキャラクターが使える、こんな楽しい仕事はない」


「営業ができるやつは、恋愛でも出世でも、なんでもうまくいく。なぜなら営業力は人の魅力そのものだからだ」


なんだかよくわからなかったけど、「営業って大変だけど、いい仕事ってこと?」とだけ思ったわ。


でも考えてみて。
そもそも暗くて汚い人には会いたくないじゃない。


話が楽しかったり、いいエネルギーを持ってる人には会いたいじゃない。


会いたい人とはごはんも行きたいじゃない。


でも提案がダメダメな人は役にたたないじゃない。


お仕事だから役に立たない人と会う時間なんてないじゃない。


提案がすばらしくても、嫌いなタイプの人には会いたくないじゃない。


結局、人と人とのコミュニケ―ションなわけだから、相手に不快感をあたえず、相手の役に立ち、そしてなんかまた会いたいと思わせる、そういう仕事が営業の基本なわけ。


そして、ひとりのお客様にたくさんの競合他社の営業がつくわけだから、その中でもいい意味で目立たないといけないわけじゃない。


難しいわよ。でもやりがいも本当におおきい。


とくに女子はね、ものすごく「お得」なこともあって。
だって、ライバルの他社の営業は男ばっかりなんだもの。
女子ってだけで、とくに「きれいにしている女子」ってだけで、たいてい目立てる。
さらに若かったら、無敵よねえ。


それで提案もちゃんと合格以上だったら、まあ商売はいただけるわよ。


それでね、お客様にいい印象をもってもらおうと、清潔できれいな服をきたり、太りすぎないようにしたり、髪や爪のお手入れもちゃんとするようになって・・
そりゃあ私生活でも、もてるようになるわね。


お仕事だったから、先輩から厳しく「靴が汚れてる」「提案書が見にくい」「ストッキングがやぶれてる」「まりー最近太ったか?」「顔がむくんでる」「バッグがださい」
と厳しくご指摘が。


本当に本当に勉強になったわ。


ま、いちばん大切なのは提案なんだけど、そのディープなところはまた日をあらためて・・・


私がいいたいのは、女子はお仕事に迷ったら、ぜひ、「営業」をやってみるといいわ、ってこと。
あなた自身が磨かれます。
人生の総合格闘技。


総合格闘技で戦って疲れても、それってなんかやりきった、さわやかな疲れなのよ。
いい女への階段を、ひとつ登れるわ。


またきてね。
おやすみなさい。

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