スナックまりー 負けるが勝ち!
あらいらっしゃーい!
こんばんは。
しばらくぶりじゃない。
ええと・・・・2か月ぶりに近い?
なにやってたのよ。
ああ、お嬢様、受験だったわね。
医学部志望っていってたわね。
どうだった?
・・・そう、志望校、だめだったの。
浪人するのね。
お嬢様、落ち込んでる?
落ち込む必要はないわよ。
って、まりーが言ってるって伝えてね。
あらあら、お父さんが落ち込んでどうするのよ 笑
ほら飲んで。
あなたには、ご説明するまでもないけど、
人生、
うまくいった!
ってことと、
うまくいかなかった~
ということが、織物のように重なっているじゃない。
その、うまくいかなかった~ってことを、
心のどこにしまうか。
ってものすごく大切なことだと、あたしは思っているの。
たとえば、失恋したとき。
あたしの何がわるかったの?もう一生彼氏なんてできないわ。
と、うじうじすることも多いわよね。
でも、そんなの忘れるしかないじゃない。ふられたんだから。
ああ、楽しかった、いい思い出をありがとう、という棚にしまう。
こういう学者タイプの俺様オトコとはうまくいかないのね、という学びの棚にしまう。
あたしを選ばないなんて、見る目がない男、という棚にしまう。
過ぎたことは単なる「事実」なので、
記憶のどこかの棚にしまうしかないのよ。
どの棚にしまうか。
お嬢様の場合、
ーお勉強がこの程度では足りなかった、という学びの棚
ー志望校が自分に合わない医学部だった?という、気づきの棚
ー今年入学ではなく、来年入学のほうが、生涯の友達がみつかるってことかも!という直感の棚
ーもしかして私、お医者様になる以外の道もみてみようかな、という大転換の棚
受験に不合格だった、という「事実」をどう理解するか、って無限じゃない。
単純に合格していたら、使わなかった頭の部分を使うわ。
それってとても大きなことのように思うの。
不合格だったという経験を、受け入れ、それをどう解釈し、どの記憶の棚にしまうか。
ものすごく大きな学びよ。
それって、「うまくいかない」ときにしか学べないこと。
若いうちの、「うまくいかない」なんて、いくらでもリカバーできるし、
逆に貴重な機会なんじゃないか、と思うわよ。
あはは、あたしも浪人したから共感しちゃうわ。
私の場合、
ーこんな程度の勉強ではどこにも受からないんだ・・・という学び(現役のときは、受験校すべて落ちました)
ー自分は何が得意なんだろう、と真剣に考え、
ー浪人の1年を無駄にしない、とそれまでの人生で一番固い決意をしました。
その結果、合格したわけだし、
浪人時代を楽しめたわ 笑
予備校に毎日通うって、楽しいのよ!
なんといっても、同じ目標をかかげている仲間と、同じ目標に向かって切磋琢磨する。
こんな純粋に、みんなで手を取り合って、同じ目標を目指して頑張る時間はないわ。
気の合わない上司がいて~とか、ないないない。
もちろんライバル心はあるけど、ひとつの大学で、何百人~何千人とか合格するわけだから、蹴落とす、とか嫉妬する、席を取り合う、というほどでもないわ。
あたし、通っていた予備校の合格報告はがき(90年代ですから、ネットなし!)を書いたとき、コメント欄に「バラ色の浪人生活でした!」
って書いたの。
そうしたら、予備校から連絡があって、「記事にしたい」って言われて、実際取材をうけて翌年の浪人生用の予備校パンフレットの1-2ページに特集されたのよ。
そう、若い時期に1年ばかり寄り道をするのって、
自分のことをいっぱい振り返ったりして、
意味のある時間になるような気がするの。
お嬢様はいろいろ考えていると思うわ。
余計なことは言わないで 笑
お嬢様にひとこといいたくなったら、まずあたしに相談してね。
かけがえのない、浪人時間をスタートしているのよ。
真の、人生の、モラトリアム。
将来の糧に、なるでしょう。
今日ものみましょう。
そして、ご帰宅されてばたんきゅー、って寝ちゃって。
あら?表現が古い?
あははは。
飲ませちゃうわよ。