マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと82 債券投資 基本の「き」

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


「基本のき」って意味わかる?
最近ネットで、「今の若者がわからない言葉」の中に、先輩おじさんたちがよく使う「一丁目一番地」ってことばもあったので、「基本のき」も通じるかなあって心配しましたの。


こんど、本業のセミナーシリーズで「債券」について取り上げることになり、お客様にいろいろ質問していたところ、あまりにも基本的なことが知られていなかったの。


今までわたくし、リクエストもあったので債券のことをいろいろ書いていましたが、理解していただいていたのか、単なる自己満足だったのではないか心配になったという次第よ。


債券は英語では
Fixed Income
といいます。


日本語にすると「固定収入」みたいな感じなのかしら。


こちらが、債券の基本的な「入出金」になります。

購入日にその時の債券価格を払いこんだら、あとは、あらかじめ決まっているクーポンと、償還日に「元本100%」を受け取るだけになります。
クーポンも償還金額も決まっているので、Fixed Incomeとよばれます。


株も債券も、企業(や国)が資金調達する手段である、というのは一緒です。


でも、投資家が受け取るお金は、株と債券はだいぶ違いますね!
株の場合は、
債券のクーポン収入にあたるのは「配当」なので、毎回違う金額。
債券の100%元本償還にあたるのは、売却時の価格で、金額は未確定。


配当がゼロのこともあるし、配当がとても多いこともあります。
売却したときの株価は、取得したときの株価より大幅に高いこともあるし、逆に低いこともあります。


この基本構造により、株は一般的に債券よりも
ボラティリティが高い
リスクリターンが大きい
と言われます。


これが債券と株の違いの基本中の基本になります。


ここまでは簡単ですわよね!
でも、債券がなんとなく難しく敬遠してしまうのは、
「種類が多い」からなんです。


たとえば、三菱UFJ銀行の株はひとつですね。
でも、三菱UFJ銀行の発行する債券は、何千種類もあります。
満期までの期間もいろいろだし、クーポンも様々、ドル建て、円建て、普通社債、劣後債・・・・たくさんの種類があります。


そして金利の動きで価格が変わる・・・
金利が上がると、債券価格は下がるのですが、直感的にはピンときません。


このあたりが、債券を敬遠してしまう理由なんでしょうねえ。


でもね、プロ機関投資家が投資しているメインの商品は、株ではなく債券なのです。
債券のほうが市場規模が大きいのです。


株に加えて債券をよく知ると、皆さまのポートフォリオはぐっと意味が深く、より良いものになると思います。
少しずつ、一歩一歩説明してみますわね。
今日はここまで。


おいしかったランチシリーズ!

王道、ハワイのエッグスシングスのストロベリーパンケーキ!
1人で食べきるのはムリだわ・・・王子たちと一緒にいただきました。このあと弟王子がジュースを倒し、下半身ジュースまみれになるという惨劇あり・・・


それではみなさま、ごきげんよう。

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