マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと69 債券投資 実例!

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら?


わたくし、証券会社や運用会社に25年超の経験、といっておりますが、さらに細分化すると、私の専門分野は「債券」と「デリバティブ」。
このあたりの分野で、ずっとごはんを食べてきましたの。


自然と取引相手は機関投資家が100%。
個人投資家と仕事上、おはなしすることはまずありません。


しかし、ブログやTwitterをやるようになり、個人投資家と触れ合う機会もできて驚いたのは
「ほとんどの方が、債券を投資対象としてみていない」
ということ。
その理由はいくつかありますが、
「ちょっとよくわかんない」
という印象が大きいように思います。


もったいない・・・
なぜなら、今はここ15年くらいで、一番の債券の買い場だから!
ぜひ、抜け目ない皆さまには、いくらかの債券をポートフォリオにいれていただきたいものです。
前回、そのことについてはお話しました。

それでも、具体的にはよくわかんない、というお話をいただくので、今日は具体的な実例をご紹介しようと思います。


つかうのは、こちらの債券!アメリカの国債です!

SBI証券の画面です。SBI証券に口座をお持ちの方は、この銘柄を見ることができます。


2037年5月15日に、100ドルで償還する(償還=発行体である米国がお金を振り込んでくれる)債券が、現在64.23ドル。
という意味です。
利率は「ゼロクーポン」とありますから、途中で配当みたいなものは何も払われません。


たとえば、今1歳くらいのあかちゃんがいて、将来その子が高校1年生になったときに留学に行かせたいな、と思う場合、学校にもよりますが、
1年、60,000ドル
くらいかかります。


で、こちらの債券に投資をして資産運用する場合、
2037年5月に60,000ドルになる米国債の現在の値段は、
37,938ドル(60000の63.29%)
になります。


ね、けっこう、用意するお金はちがうでしょう。
60000ドルをこつこつ預金するより、もし手持ちのお金があったら、今、米国債に投資をするのが、ぜったいにおすすめです。


そして今後、金利が下がっていくでしょう。
なにがおこるかというと、
この「単価 63.23%」という数字が、どんどん上昇することになります。


ちなみに、日本のように「金利ゼロ」の場合、単価は100%です。
だって、ふえないんだもの。


金利ゼロの預金にいれておくよりも、米国債を購入することをおすすめするわ。


ちなみに米国債といっても、たくさんの償還日の設定がありますので、自分のライフスタイルとか人生設計にあわせたものをえらんでくださいね。


それではごきげんよう。

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