マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 - 入国時PCR検査 紙とデジタル


みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。
わたくし、今日は久しぶりにジムにまいりましたの。
お正月にさぼっていたので、今年はじめてのジム。
体重もしっかり増えていたので、トレーナーに優しくしぼられましたわ・・・


前回、英国視察中のエコとデジタルのついてお話いたしました。https://marienoheya.muragon.com/entry/5.html
わたくしショックをうけたまま帰国したわけですが・・・
帰国してさらにショックをうけてしまいましたの。


というのも、まず飛行機の中で我が国入国のための書類がたくさん配られて・・・
ええ、ウイルス関連のものがということですけれど。


英国入国に関しても同じような情報を提出しましたがそれはすべてオンラインでした。


空港に到着したら職員がたくさんいて、「こちらへ」と誘導されますの。
ウイルス警戒下ですから飛行機にのっていた人なんてちょっぴり。
その何倍もの職員が控えておりましたわ。
お疲れ様でございます。


その後、案内に従って進んでいくと、ものすごくたくさんのデスクの島がございましたの。
まず最初の島では、書類が整っているかどうかの確認。
わたくし、自分の名前を一か所書き忘れていたので、その場でペンで書きましたわ。
ペン・・・・久しぶりに目にしました。


その次の島では英国で取得した「陰性証明書」をお出ししました。
そうしたら職員の方が何やら新たに紙をとりだされて。
そこに、陰性証明に書かれている日付や検査方法等について、日本語で書き写しはじめましたの。


次の島にいくと、その書き写した内容が正しいかどうかチェックされる係の方がいらっしゃって。
チェックすると同時に黄色いマーカーで色をつけ、書類をまとめてホチキスでとめ、ご自分の印鑑をおされました。
マーカー、ホチキス、印鑑・・・・・久しぶりに目にしたわ・・・


その後もなんだかいろいろなデスクの島をまわったあと、やっとPCR検査へ。
PCR検査の検体をいれるプラスチック容器と書類に同じ番号のシールをはり、準備完了です。
検体をとりおわると、また担当職員のところへ。そこで、書類に書かれている内容とか、番号とか、パスポートとかいろいろチェックされましたわ。


やっと終わったと思ったら、今度は職員と一対一でアプリのインストールがはじまりました。
これは我が国での隔離期間中、国が居場所をチェックするためのツールとなるアプリでございます。
・・まあわたくしはアプリをダウンロードしたことがあるのでなんてことはなかったのですが、となりのご老人はスマホももっていらっしゃらないようで、そのレンタルからはじまり・・・
「アプリを通じて電話がかかってきたり、位置情報確認がなされます」
「このスマホは防水ですか?」
「え・・・?」
「連絡がきた時、風呂にはいっていたらどうなるんでしょう・・・」
なんだか永遠に続きそうな会話が繰り広げられていたわ。


「大丈夫です。その場合は無視していただいて、次にご連絡したときにこたえていただければ」
担当職員はとても親切で根気強かった。
こういうところはわが国民の美しいところよねえ・・・


最後に「全部終わりましたね。質問は?」という謎の確認を行うデスクを通過したあとは、PCRの検査の結果を待つだけ。


待合場所は広大で、距離もとれてよかったわ。大きなスクリーンもたくさん並んでいたので、そこに結果がというか、呼び出し番号が出るんだなあ・・・・
と思っていると、「442、443、444番の方、6番カウンターまでお越しください」と放送が・・・
えええ!スクリーンは真っ黒なまま。ひとりずつ放送で呼ばれるわけ・・・?
疲れた頭で「聞き逃さないようにしなきゃ・・・」と思いながら数十分を過ごしました。


無事陰性が判明し、やっと入国し、荷物をピックアップする場所へ。
ここまで飛行機を降りてから2時間弱かかっていたので、とうぜん荷物のレーンは停止し、すべての荷物がおろされていました。


おどろいたのは、航空会社の職員の方が、ひとりひとりの荷物をよりわけて、カートに載せておいてくれたの。
「マリー様」と書いた紙も貼ってあったわ。
こういうホスピタリティはどこの国にも負けないのよねえ・・・・


我が国のデジタル化はとても遅れている、それを確信し、ちょっとくらい気持ちになった体験でございました。


英国並みにデジタル化されていたら、職員の方の人数も数分の一でいいでしょうし、紙も一枚もいらないですし、ペンも印鑑もホチキスもいらないわ。エコよ。
さらに、膨大なデータが紙で管理されていると思うと、その光景を想像しただけで気が遠くなってしまう・・・


わたくしたち、せっかく先進国として頑張ってきたのだから、後進国にはなりたくないわよね?
もう遅いのかしら。貧しくなるしかないのかしら。


他国の方に、あの空港の風景はあまり見せたくないわ。
どうしたらいいのかしら。


ごきげんよう。

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