マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナックまりー 嫌われる女子、ダイバーシティについて

いらっしゃーい。
こんばんは。


悩める女子、最初は何を飲む?
あなた、すでによっぱらってるじゃない。
部会ですでに飲んできたのね。楽しかった?

おじさん社員にお酌してまわったのね。おつかれさま。
日本企業ってそういうとこ、まだまだあるのねえ。
あたしだったら、お酒なんてつがないわよ。


ふうん、「嫌われているから、せめてそれくらいしてご機嫌取らないと」ですって?
なんで嫌われているの?
そんなイヤな子には見えないけど。


え?課長だから?
どういうこと?


なんと、日本の企業、あなたは銀行員だっけ、役職がついている女性を嫌いだっていうのね。
肩書がついている女性を、日本人の男性は「嫌いだ」ってこと?
すくなくともあなたの銀行内ではそうなんだ。


きっと理解が追い付かないんでしょうね。
銀行はお給料もいいから、奥様も専業主婦ってことが年代によっては多いんでしょう。
性的な役割分担がまだまだ根強く残っているのね。


日本でジェンダーダイバーシティが進まないのって、だれのせいでもなくて、そういう歴史とか無意識の感覚があるからなんでしょうね。


でも、世界中でなんで「ダイバーシティ」っていわれているかわかる?
ダイバーシティが進んでいる企業ほど、利益が上がっているから。


利益が上がっているから、ダイバーシティなんてゆうちょうなこと言えるんだ、ダイバーシティが進んでいるから利益があがるんじゃない。利益が上がっているからダイバーシティをすすめられるんだ、って意見もあるわよね。


それについては、実際にいろんな研究がされている。例えば、
「友達同士のグループ」
「誰一人知り合いがいないグループ」
の二つで、いろいろ課題やクイズをさせた研究がたくさんあるの。
そして、後者のほうが、つまり知らない人同士のグループのほうがパフォーマンスが高いという研究結果が繰り返し出ているのよ。


知り合い同士じゃないから、課題を解く過程では、ぶつかり合いも多く、雰囲気はわるくなるんだって。
でも成果は高い。


そう、「違う視点をもっている」人材が複数いるってこと自体が、パフォーマンスにプラスに働くのよ。


おじさんが集まって、会議して会社を運営しても、収益なんて今以上にはあがらないのよ。
そこに別の視点、たとえば、若者とか、外人でもいいわ。そんな視点が入って、迎合することなく、雰囲気を悪くしながら、意見を述べそれがとりこまれていく、そうするとはじめて今以上のパフォーマンスにつながるのよ。


そして日本では、人口の半分を占める「女性」をこの意思決定にいれるのが一番手っ取り早いし、効果的。なにも、「母としての意見」とか「消費者目線で」とか考えなくていいのよ。
おっさんたちと、違う視点をもっている、ってだけで、それだけで「価値」なのよ。


何が言いたいかっていうとね、あなたの「存在」自体が「価値」ってことなの。


おっさんと違う感覚を持っている人が、「仲良しおっさんクラブ」に来て意見をいうんだもの、嫌われるのも当然。居心地がいい池に、外来種が来るようなものよ。


嫌われて上等!
あなたは、会社の価値を上げる大切な大切なパーツなのよ。
堂々として、既得権益にしがみついているおじさんなんてけとばしちゃいなさい。あはは。


嫌われる、ということは、あなたが彼らとは違うという証拠。
「価値がある」という証拠なのよ。


今は追い風。世界中ががんばる女性を応援している。
銀行内では逆風が吹いているかもしれないけど、世界ではあなたに追い風が吹いているのよ。


さあ、堂々としていて。
いつでも、まりーが愚痴を聞くからね。
辛かったらここに来るのよ。
さあ、もう一杯どうぞ。

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