マリーの部屋 お金のこと87 値上げラッシュに勝つ!
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。
わたくしね、お金のこといろいろお話していますが、今まで株とか債券とか分散投資のことばかりだったかと思います。
今日はいままで触れていなかったカテゴリーの話をしようと思います。
それは「実物資産」、つまり、コモディティ、不動産とかです。
長期的な資産形成は、株や債券といった、資産クラスを分散させて、その上で銘柄を分散させ、そして、積み立てでタイミング、つまり時間分散をするのが基本です。
時間分散って具体的には?
具体的には、毎月のお給料の一部を、資産運用にまわすということです。
これをすることによって、相場の上下にふらされることなく、タイミングを張らない、投資ができるわけです。
みなさままず、グローバル分散積み立て投資をまず設定なさってね。
でね、現役のうちは、こうやってお給料の一部を積み立てていればいいんです。
それで、たとえば、毎月50万円資産を取り崩しても、100歳までもつような資産を形成できたとしましょう。
50万円!十分だわ!
そう思いますよね。
・・・今、100円の缶コーヒーが150円に値上げされたり、マックの値段も2000年台とは比較にならないくらい上昇している・・・ウインナーも一袋の本数が減って実質値上げです・・・。
こんな風に毎年値上げが、たとえば毎年1割値上げが行われたらどうなるでしょう?
100円のものが、110円になるってことが、毎年おこるということですが・・・
なんと、それを毎年くりかえすと、100円のものは、10年後に、259円になるのです!
おわかりでしょうか。
毎月50万円使っても大丈夫、な資産形成ができたとしても、ものの値段が100円から259円に値上げされているわけです。
老後の50万円は、自分が現役時代に思い描いていた、20万円くらいでしかない、ということになります。
50万円あれば、一杯1000円のおいしいラーメンが今だったら500杯食べられます。
でもインフレで、一杯2500円になってしまったら、200杯しか食べられません。
そういうことです。
さらに老後も長い。かも。
そうすると、さらに目減りしていきます。
そういうときに力を発揮するのが「実物資産」
つまり、世の中に存在している量が有限で、実際に「モノ」として劣化しない、というのが「実物資産」ということになります。
実物資産の値段は、こういうインフレとともに絶対上がります。逆にデフレでは下がります。
数が限られていて、ある程度需要がきちんとあるのなら、実物資産はインフレと同等ぐらいには上がります。そのときの「お金の価値」でお値段が再評価される、ということです。
それではそんな「実物資産」とはたとえば何でしょうか。
不動産
金
銀
その他金属
原油
とか。
何を購入するかというのはいろいろあるけど、私は不動産については、とりあえず都内の小さい物件をいくつか持っているわ(これは節税も狙って)。
不動産は個別性が高いから、あんまりのめりこまないように。その物件に何か事件や欠陥があったら一気に価値が下がります。だから資産の一部として、見識がある地域で。
それから、海外REITや、海外不動産株のETF(XLREとか)を買おうとしています。米国がリセッションにはいったら、たぶん安くなるしね。
金については、IAUというETFを購入しています。
これは、金のインデックスに連動・・・とかではなく、本当にひとつひとつのETFに金の延べ棒の担保がついているの。
ちなみにテレビCMでよくやっている、純金のとっくり、とかは、資産運用としては割高よ。
ほしかったら、プライスレス、ってことで買ってもいいと思いますが、売値と買値は相当乖離します。乖離幅よりも、インフレが高くなっていたら、もうかります。
わたくしは、原油はボラティリテイが高いし、地政学リスクがけっこうあるので、まだ手をだしていませんの。その他金属も、需要がよくわからないから買ってないわ。
あとは、インフラ企業株とかのETFはこのカテゴリーとして買ってもいいかなあと思います。
ということで、積み立てができなくなる老後に向かい、ある程度この「インフレ連動資産」の割合を増やしてもいいかなと思います。
目利きをするのが難しそうだったら、そういうものが入っている投信、マルチアセット、ロボアドに投資するのもいいかもしれませんね!
資産運用って奥が深いわ。
最近いただいたおいしいものシリーズ!
ゴールデンウィーク直前に訪問した、「箱根本箱」での夕食。
花山椒と桜エビのリゾットよ!
桜エビは、生のものと乾燥のものがミックスされているの。
お腹いっぱいなのに、どうしても完食してしまう一皿でした。
それではみなさまごきげんよう。
(箱根本箱についてはこちら)