マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナックまりー 卒業

いらっしゃーい。
こんばんは。


あ、わかっちゃった?
ごめんね~今日はもう、あたしよっぱらってるの。

今日はね、昼間のお仕事はお休みをいただいて、次男の卒業式に出席していたのよ。
卒業式の後、こっちで一人で祝杯をあげていたの。


みなさんはどうか知らないけど、私にとって子供の小中高の卒業式なんて、8割はたいくつな行事。
どうでもいい(失礼)おじいさんとか出てきて、延々とつまらない話、自慢話を聞くって感じで、よく生徒が居眠りしないわね、と感心するくらいよ。


担任が、卒業生の名前を一人ずつ読み上げているときだけ「じーん」とかして。


それがね、今日の卒業式では心にのこるスピーチがあったの。


それは、卒業生代表による「答辞」。
ほら、卒業していく生徒が思い出を語ったり、後輩へのメッセージを託すやつ。


だいたいは1年生からの楽しい思い出を振り返るような内容。
でもね、今年の卒業生、入学が2020年春なの。つまり、コロナによる緊急事態宣言下での入学。


卒業生代表の子は言ったわ。
「私たちの、楽しいはずの青春は失われました」
きいていて、どきっとしたわ。


「卒業アルバムのほとんどの写真はマスク姿。行きたかったけどなくなった修学旅行。毎年「来年こそは」と思いながら、中止の決定を聞いた文化祭、運動会。憧れだった短期留学。消えた部活の大会・・・・」


大人みたいに「コロナで大変だったけど学ぶものも多かった」的な、なあなあな、おざなりの発言ではなく、はっきりと
高校時代=「失われた青春」
と説明したのよ。


かわいそうで、このときはじめて涙が出たわ。


そう、なんのために彼らは青春を失わなければいけなかったのか。


コロナの感染を広めないためでしょう。では、誰に?


おそらく、健康で部活なんかやっている高校生は、当時も今も、感染したって致命的ではない。


まわりまわって、コロナを「老人」にうつさないためよ。


この国は、「老人」と「子供や若者」を天秤にかけたとき、必ず老人をとる国なんだ、そう心から思いました。


この3年間、老人を守るために、子供たちは学びの機会も、楽しい思い出も、友達づくりも、たくさんのことを失ってきました。


でも、しょうがないのかもしれません。
政治は、老人中心で動いているから。有権者の中に老人が占める割合が圧倒的に高いので、老人向けの政策がとられるのは、当然なのかもしれません。
子供は投票権ないしね。


人口がどんどん減っている=若者の数が絶対的にも相対的にも小さくなる


ということは、民意=老人の意見、になるため、次世代が割をくって、たくさんのものや機会を失うことになるってことなのでしょう。
そして、未来を明るく感じず、貧しい若者は、ますます子供を産みたがらなくなる。


こうやって国家は衰退していくのね。


老人のために犠牲になった高校生活を思い、国の衰退を、より明確に実感したわ。


国全体で浮揚するには、もう遅いかも。
せめて、そんな環境下で、自分と自分の周辺だけは、うまいこと立ち回る、ってことに集中したほうがいいかもね。


この国にはあまり明るい未来はないんだとしたら、せめて自分や自分の子供は、豊かな他国で稼げる力をつけるしかないんだわ。
この国が「出稼ぎを受け入れる国」から「出稼ぎ労働にでかける国民がたくさんいる国」に変わるだなんてね。


人生後半戦にさしかかろうとしているあたしは、もう飲むしかないって感じよ。


あら、ごめんなさい、私ばっかり飲んで。
何にする?

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