マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 - お金のこと77 イールドカーブの向こう・・

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


なんだかブログの更新頻度が落ちてしまって・・・
書きたいことはいろいろあるのですが、俗世の雑事に追われておりますの。


さあ今回も債券シリーズの続き。
株にはない、債券の特徴のひとつをご説明します。


それはイールドカーブ
そう、イールド=金利のカーブのことよ。
こんな感じ。
このグラフでは、今(3月2日)と、1か月前、1年前のイールドカーブの3本を表示しています。

折れ線グラフが3本ありますが、その一番上が今のイールドカーブです。


一言に「金利」といってもいろんな種類があって、このグラフはアメリカ国債のいろんな「年限」の金利をグラフにしたものです。


たとえばこのグラフにあるように、今のアメリカの1年金利は5%くらい。10年金利は4%くらいです。


違う言い方をすると、今のアメリカ1年国債の利回りは1%、10年国債の利回りは4%です。
1年国債とは、満期(債券の償還日=元本が返ってくる日)が1年後にくる国債、という意味です。


ちなみに、「アメリカが利上げ!」とかいうときは、この国債の金利のことをいっているのではなく、FFレートという、日本でいう公定歩合のようなオーバーナイト金利(1日金利)のことを指します。


この1年で、どの年限の金利も大きく上がったのがわかるわね!


政策金利は1日の金利なので、超超短期金利です。
上記のグラフも6か月とか2年とか短めの金利は、政策金利に近い水準になってきます。


それよりずっと長い10年金利や30年金利は、今日の超短期金利というよりは、10年後の経済の状況とかも見据えて、長期的な経済成長を織り込んだ金利水準になります。


さすがにみんな、この利上げが永遠に続くわけがないとわかっているので、10年金利や30年金利は、それを見越して、6か月金利や2年金利より低い水準になっているわけ。


2年金利のほうが、10年金利より高いから、2年国債を買ったほうが得!?
と思ったあなた。


2年国債は、2年後に償還されてしまいます。
=2年金利を享受できるのは2年間


一方で、10年国債は、10年後に元本が償還されるので、2年金利ほどじゃないけど、4%という高い利回りを10年間享受することができます。


どちらが得か損か、って話じゃないですよね。


自分のポートフォリオの状態とか、今後の人生設計とか、そういうことを考えて、好きな年限を選べばいいのです。


私は、せっかくだから、今の高い水準の金利を長く享受したいので、10年以上の長い年限の米国債を買っているわ。
ここ15年くらいみていて、米国10年利回りがここまで高くなるのははじめてだもの!


ご説明足りたかしら・・・
株や為替にはない概念「イールドカーブ」、ちょっと難しい気がするかもしれませんが、単純な話です。


株は「どの銘柄(発行体)の株を選ぶか」だけですが、債券の場合「どの銘柄(発行体、含 国家)の債券を選ぶか」ということと、その上で「どの年限の債券を選ぶのか」の両方が重要になってきます。


おいしかったランチシリーズ!

ご存知、阿夫利のゆず塩ラーメン。さっぱりゆずしお味が、「こってりはキツイんだけど、なんかあったかいラーメン食べたいなあ」というときにピッタリ。お肉もチャーシューから鶏むね肉に変更で、よりさっぱりといただいたわ。
この日は、一人で行きました。
女性の一人のお客様もたくさんいるのよ。


それではみなさまごきげんよう。

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