マリーの部屋 ー お金のこと53 社債の買い方
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。
多くの方が、株の投資はしているのに債券投資をしていないことに気づいたわたくし。
昨日は国債についてご説明してみました。
今日は社債についてお話してみようかなあと。
国債は国が発行する債券、
社債は企業が発行する債券になります。
でね、株式を上場していなくても、社債は発行することができます。だから、株式市場には登場しない会社に投資をする機会もあります。
再びSBI証券の画面で紹介されている債券を使って説明してみましょう。
昨日ご説明したのと同じページに、米国国債と同じところに並べられています。
本田技研工業 グリーンボンド 2027/3/10 米ドル建債券 (LQ460A001)
年率(税引前) 2.534%(米ドルベース)
単価 91.5%
利回り(税引前)4.696%
販売単位 2,000米ドル以上、1,000米ドル単位
利払日 毎年3/10,9/10
残存年数 約4.3年
償還日 2027/03/10
発行体格付 A-(S&P)/A3(Moody's)
これは本田技研工業が発行している、2027年3月10日に元本が償還される債券です。本田技研が償還金額とクーポンの支払いを保証しています。
グリーンボンドとうたって、使用使途を環境事業に限定しているそうです。
クーポンは年率2.534%。利払い日が毎年3月10日と9月10日とあるので、これらの日にクーポンが半分ずつ支払われることになります。
単価が91.5%ですので、いま額面100ドルのこの債券を、91.5ドルで買うことができます。2027年3月10日に、償還差益8.5ドルが確定します。
この償還益と、クーポンを、購入金額(91.5)をもとに計算した利回りが年率4.696%になるということです。
本田技研がつぶれない、と思うのなら、割と高い利回りが確定できるし、悪くない投資なんじゃないかな、と思います。
社債が複雑なのはここからで、本田技研はこの債券を発行するとき、満期が5年のもの、7年のもの10年のものの3種類発行しています。
また、グリーンボンドではなく、資金の使用使途を環境に限定しない普通社債もあります。
ね、ホンダの株といったら一種類なのに、債券だと同じ会社が発行したものが何種類もあるの。
常に流動性が必要な銀行とかだと、1000種類くらいあったりするわ(劣後債とか返済順位が違うものもあるし)。
利回りの計算は簡単だけど、選ぶのがものすごく難しいのが社債といえるのではないかと私は思います。
わたしは、それぞれの発行体の分析をするのも難しいし、何年満期のものがいいのか、資金の使用使途を限定したほうがいいかどうか、等えらぶのが難しすぎて、ETFや投信を使って投資をしています。
ちなみに米国の投資適格社債だったら、LQD。
株よりもちょっと難しく見えるけど、収入がいくらかはっきりと決まっている社債、ぜひ活用してみてくださいね。
昨日に続いて、お気に入りの恵比寿のイタリアンsesのひとこま。
メインの牛ひれ肉、レンコンのローストとチップ、セップ茸のソースをそえて。
もちろん赤ワインでいただきました。
それではごきげんよう。