マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー こどもの性格と中受

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


夏が近づいてくるとね、「天下分け目の関ケ原」とか言われるように中学受験の熱が一段と高まってくるわよね。
私自身、小6の夏休みは息をとめるようにして勉強したわ。一か月算数だけやりこんだ。


まあ、そんなのは30年以上昔な話なんだけど・・


うちの長男と次男も中受をしたの。結果は全く逆。
長男は第一志望の私立共学に進学。
次男は6年生11月に撤退。


でもね、どちらも大学生になり、大人に近づいた今、
長男は中受頑張って進学校に行ってよかったし、
次男は11月にやめておいてよかった。
と思うの。


それはふたりの性格の違い。


長男は、今は立派なパリピなんだけど、つねに意識が外に外に向いているの。友達といつも一緒にいるし、お出かけばかりしているし、いろんな人に会いたいし、いろんなところに行ってみたい。
家になんていないわ。


そうやって人とコミニュケーションをとって新しいことを吸収し、新しい体験から何かを学んでいくって性格。
つまり、周りに染まりやすいのよ。
で、親がみている限り、どんな集団にいれても真ん中ぐらいをキープ。


だから長男にとっては「おかれた環境が最重要」。「進学校」「偏差値の高い子」のいるところに入れたいなあと思いました。


素直な性格なので、勉強をやれといったらやっていたわ。楽しんではいなかったけど・・・
そしてぎりぎり、運もあって、進学校にすすみ、大学受験も志望校に入学することができて一件落着。


一方次男は、お友達ともつるんでいるけど、決してパリピではないの。興味のない飲み会とかは「時間の無駄だから・・」って行かないの。限られた数のお友達ととても親密にしている。
大学受験のときは数学物理化学にとても興味を持って、毎日何時間でも勉強して「面白い」といっていたわ。
そのほかにもピアノに興味をもって楽譜も読めないのに、ジブリの曲とか弾けるようになってしまったり、料理に興味をもって勉強してお魚を三枚におろせるようになったり(私はできません)。
意識が自分の内側に向いていて、自分で「やりたい」「おもしろい」と思ったことを一人でもくもくとやっているの。


次男、中受のときは途中までは楽しそうに勉強していてよかったのよ。
でも、だんだん私から「勉強しなさい!」といわれたり、テストの結果でダメ出しされるのがとってもいやだったようで、だんだん勉強を楽しめなくなってしまったの。
6年生のはじめには、早稲アカに行っていたんだけど、塾に行きたくなくて、でも親をごまかすために、早稲アカ渋谷校の近くの路上で塾弁を食べてふらふら付近を散歩して、授業が終わる21時くらいに帰宅する始末。


ええ、小学生が夜に渋谷をうろうろしていてはまずいでしょう。すぐ辞めさせたわ。


そんな感じでいやいや勉強をやっていた6年生。成績も一向に上がらないし。
しまいには、勉強しなさい、というと親をにらむようになりました。


私もすごくイライラしてね。次男に対して声をあげたりしていたわ。
次男とどんどん仲が悪くなっていったの。
9月から長男が留学に行ってしまって、そうなると次男には家の中に息抜きできる遊び相手がいない。
このままでは家庭崩壊する、と思ったわ。


結局11月に中受撤退しました。
撤退したとたん、次男は本来の明るい子に戻り、大好きなサッカーのクラブに戻りました。まいにちにこにこしている次男を見て、ああ、もう少し早く決断すればよかったなあと当時はちょっと後悔していました。


そのまま勉強もせずに中学時代を過ごし、高校受験もほとんど落ちて、併願優遇校に。


そこでSEGという塾をきっかけに急に数学物理化学に興味を持ち始めて、勉強しはじめたの。意識が内側に向かっている子の集中力はすごい。
次男と駅に向かう道を歩いている時に次男が言っていたんだけど
「いまこの瞬間に勉強するってことになったら、この道端で何時間でも勉強できる」といっていたわ。
長男なんて机の前でも20分くらいしか集中力が続かなかったのにすごい違いよ。


結局第一志望の東大はだめだったんだけど、納得できる私立に進学することができました。


なんど思い返しても、
長男は中受で進学校にいけてよかった。
次男は勉強嫌いになる前に、中受撤退できてよかった。


ほんと、子供によってふさわしいことって違うわよね・・・


おいしかったランチシリーズ!

恵比寿アトレで成城石井が経営しているレストラン「Le Bar a Vin52」
お肉の盛り合わせ!
長男と次男が一瞬にして食べつくしていたわ・・・


それではみなさまごきげんよう

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