みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。

わたくしね、どこかでメアドを登録してしまったようで、たまに、「こうすれば儲かります！」「100万円が3億円に！」「資産が100倍になった〇〇さんに学ぶ」みたいな、きいたこともない会社からのセミナー案内や、情報商材の勧誘がくるの。

おもしろいから放置して、たま開いてにみているわ。

みなさま、よくみて。
送り主は、銀行や証券会社じゃないでしょう。
金融庁から免許をもらっているような正当な金融機関はぜったいにこんなメール送らないわ。

違法だからね。

「セミナー会社」みたいなものは、金融機関でもなんでもないから「もうかりまっせ」みたいなメールを出しても違法ではない。
もちろん詐欺でもない。

でもねえ、まあ、信じないほうがよろしいでしょう。

セミナーや教材や、情報商材を販売している人が本当にもうかったかどうか、
それについては実際にもうかったのかもしれない。
でもそれには再現性があるかしら？

そう、プロ機関投資家が運用を行うとき、それから公的年金や企業年金がどこかの運用会社にお金を預けるとき、
「過去もうかったやりかた」
を単純にまねるということはしません。

なぜならそれには「偶然」という要素もたくさん含まれているから。

もちろん収益をあげられるのは基本なんだけど、その「収益の上げ方の手法」が「再現性があるか」つまり、もういちど繰り返す確からしさがあるか、それを過去のデータや、基づいている運用理論や、情報収集の仕方や、運用者の人柄までみて、選定しているの。
ときには、運用者の身辺調査までするのよ。

「たまたまもうかった」なんてことは、世の中に何億ケースもある。
みなさまも、「ラッキー」みたいにもうかった体験があるかもしれません。

でも個人投資家の場合、ほとんどが「運」なのです。

こわいのは、後付けでその「運」に「理屈」をつけること。
もっともらしくチャートや、銘柄選定の理屈をつけると、なんだか自分もそのとおりにすればもうかるような気がしてしまうのよね・・・。

でもね、そんな本当に「再現性のある新しい運用手法」を生み出すことができたら、外資系の運用会社で年収数億円でやとってくれるわよ。そういう人。

でもそうではない。
たいていは、たまたまうまくいった投資のやりかたに、後から理屈をつけているだけ。

ほとんどの個人の投資YouTuberや、情報商材や、セミナーはこれです。

考えても見て。何度も言っているように、プロ機関投資家は、莫大なシステム投資をし、研究者をやとい、ハーバードやスタンフォードを出たような超頭のいい人を、何千万円～何億円も出してやとい、機関投資家間の情報ネットワークを張り巡らせて死ぬ気で「再現性のある新たな投資手法」を開発しようとしているのよ。

そのへんの個人の知識や情報量で、それに近いものが生み出されることはないわ。
たいていは、「運がよかった」という話。

ただ一つだけ「アリかも」と思うのは、プロ機関投資家向けのヘッジファンドを、一部個人にも販売している場合。いくつかありますわよね、そういう証券会社。

わたくし、いちどそういう証券会社にお話をききに行ったことがありますの。営業マンはぽんこつだったけど、ちょっとおもしろい商品は取り扱っていたわ。

でも、最低投資金額は１０万ドル。うん、それでもだいぶ小さくしてくれたと思います。それ以上小口だと取り扱いきれないわ。
１０万ドルって１３００万円。買えないこともないけど、ちょっとやめておきました。１００万円くらいで買えるようになるといいなあ、と思っています。

このブログを読んでくださっている賢いみなさまは、
「個人のたまたまの儲かった話に、後付けで理屈をつけて、さも再現性があるように喧伝して、お金をもうけようとしている」情報商材屋や、セミナー会社に無駄遣いしないようにしてくださいね。

引き続きおいしかったランチシリーズ！
ひさしぶりにいただいた、ハンバーガー！

（恵比寿のレストラン「ブラッカウズ」。矢沢ミートがやっているレストランよ。和牛のパテとソースが絶妙なおいいしハンバーガーが目白押し。お値段2700円と、ハンバーガーの概念を超えてくるけど、行く価値はあるわ。）

みなさま警戒なさるけど、投資詐欺とか、インチキ商材やとか、インチキYouTuberにくらべたら、まちなかの証券会社なんて安全地帯よ。

どうせ、セミナーに参加されるのなら、そういう「金融庁から免許もらったり、金融庁に届け出をしている」正当な金融機関からお話をきいてみてね。
無料のものも、たくさんあるわ。

それではみなさま、ごきげんよう。