マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー 子供が小さい頃のマリーの働き方

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


パンツ一枚で午前中はずっと寝てるばかりのうちの大学生男子たちをみて、「昔はちっちゃくてかわいかったのになあ・・・」と思う日々。
ついでに、彼らが小さかったとき、どうやって仕事してたかなあと思い出してみます。


長男も次男も、私が新卒で入社した、外資系証券の営業というハードな仕事をしながら産みました。
しかも夫はMBA留学に行ってしまって、子供とふたりで恵比寿のアパートを借りて必死でいきていました。


外資系にもある、マミートラック
私は長男も次男も、新卒で入社した米系投資銀行にいるときに「フロントではじめての産休育休」をとって産んだの。
もちろん営業のまま産後仕事に復帰したんだけど、その時の上司がとっても気を遣ってくれて「まりーは、赤ちゃんがいて大変だから、NY時間にやり取りが必要ないようなお客さんの担当で」と言われて。外資系にいて、外国の商品を必要としないお客様=あんまりお金にならないお客様。ものすごく稼ぎにくかったわ。
上司はいいことしたと思ったんでしょうけど、外資系フロントならではのマミートラックみたいなものよ。稼ぎにくい、貢献しにくいポジションにいたら、キャリア上、命取りになるわよ。


周囲からの悪気のない、何気ないことば
子供が赤ちゃんのときにいた外資系証券は、営業職の女性が産休育休をとる前提がなくて、私がはじめてだったの。上司が育児休業法について人事部に聞きにいっていたわ。
私、かわいがられていた新卒の若者だったからみんながいろんなことを言うの。
「まりーはいつまで仕事するつもり?お子さんは大丈夫なの?」
「保育園のお迎えがあるんでしょ?もう帰りなよ。」
みんなちょっとずつ心配してくれているのよ。でも、早く帰ろうが、残業しようが、成果を上げるかどうかで評価される外資系。数字上げなきゃ、クビよ。
ほんと、だまってて。ほっといて。といつも思っていたわ。
善意からくるんだろう言葉にしょっちゅう傷ついていた。
中には、免許を持たない私が母子家庭状態で暮らしているのをしっている先輩が、私と子供を車に乗せてアウトレットに連れてってくれたり、とか涙がでるほどの恩を感じるケースもあるんだけどね。


ベビーシッターと私立無認可保育園に頼り切り
私は外資系他社からの口コミをもとに、子供たちを「私立無認可保育園」にいれていたの。自治体からの補助とかないから、一人10万円以上かかったわ。
私立無認可で、ビジネスとして運営されているので、お金を払えばいろんなサービスがあった。延長は無期限だし(朝までも可能)、病児保育も完備。習い事の送迎もしてくれるし、保育園がいろんな先生を呼んでくれて、オプション料とられるけど保育園にいながら習い事もできるの。おえかき、ピアノ、空手、それから小学校受験塾まで招致していたわ。
私は接待があるようなときも、子供は自宅で寝かせたいなと思っていたので、ベビーシッターにお迎えに行ってもらっていました。週2-3回。そして、残業も飲み会も接待も、その日に集中させたの。
当時は子供たちが「家族の絵」を描くとき、いつもベビーシッターも一緒に描かれていたわ。


生き延びるための転職
必至に仕事をしてきたけど、稼げないお客様を担当していて、とてもきつかった。記憶がないぐらい、毎日頑張ったんだけど、なんか限界と思い、二人目の育児休暇の復帰日に新卒で入社した外資系証券に退職届を出したの。
転職先は日系証券会社。外資系のノウハウがあるってことで、とても重宝していただいたわ。気も遣ってもらって、遠い地への出張とかは、上司が代わってくれた。ワーキングマザーもたくさんいた。18時を過ぎると、上司が席にやってきて「あとは大丈夫だから、まりーさん帰りな」と言ってくれるの。日本の会社だから成果出してもださなくてもクビになることはないし、ほんと快適。ここで、次男がゼロ歳~1歳まで過ごしたの。でもね、やはり日系の会社では、(すくなくとも当時は)私はよそ者。どこかで出なきゃなあと思っていたので、次男の体調が安定した2歳ちょっと前に外資系証券に戻りました。
この、日系証券でのモラトリアム(私にとっては)がなければ、私はキャリアを継続できなかったかも、と思います。この日系証券はとても楽しくて、いまでもそのときの同僚とご飯を食べに行ったりしているわ。みんな大好き。


長くなっちゃったけど、子供が小さいうち、私が苦労したり、工夫したのはこんなところ。


そして、子供がふたりとも成人(22歳と18歳)した今、はっきり言えるのは
「子育て期間は短い」
親が相当手をかけなきゃいけないのは、せいぜい15年じゃないかしら。
人生100年よ。そのうち、がっつり子育てに時間や気持ちを奪われるのは15年。
その15年のためにキャリアを捨てなくて、ほんとよかったです。


おいしかったランチシリーズ!
先日お友達と映画を見た帰りにいった、六本木ヒルズのイタリアン「KNOCK六本木ヒルズ」

トマトのパスタ!
酸味と甘みのバランスが絶妙だったわ。白ワインと一緒に。
お店のスタッフが、フランクかつプロで、とても居心地がよかったわ。
ちっちゃい子供連れのファミリーもたくさんいたわよ。


それではみなさまごきげんよう。

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