マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー 少子化対策、意味ある??かな?

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


岸田さんが、「異次元の少子化対策」を打ち出そうとしていますね。
一体、どんなことをやれば、どんな効果があるのでしょうか。


結論からいくと、
「日本の人口減は、どんな対策をしても避けられない」
できるのは、減るスピードをなるべくゆるやかにすることだけ。


データをみればあきらかです。

こちら、2022年1月1日づけの、日本の人口ピラミッド。
女性の人口をみてみましょう。
産める女性が何人いるか。
いまは不妊治療が発達したとはいえ、よくある出産年齢は、大学卒業後~40歳まで。


35~39歳 365万人
30~34歳 322万人
25~29歳 310万人
合計 997万人


赤ちゃんをうめる人は、日本の人口1億5000万人のうち、たったの997万人しかいないんです。
たったの8%。

このうち結婚しているのは?



つまり、上の人口に単純に婚姻率(1-未婚率と定義)
35~39歳 365万人×76.4%=278.8万人
30~34歳 322万人×64.7%=208.3万人
25~29歳 310万人×37.6%=116.8万人
合計 704万人


日本は結婚しないとものすごーく子供を持ちにくい国なので、出産可能かも?という女性で、結婚している人、つまり(不妊などの問題がなければ)うめるかもしれない人が704万人しかいないのです。
全人口の5~6%なんです!
日本全体のたったの5~6%の人に、今後の日本の人口がかかっているのです!


そして、これらの人が赤ちゃんを産める期間中(25歳~39歳の15年間)に、二人ずつ産むとすると
704万×2=1408万人


にしかならないのです。


一番上の人口ピラミッドをみても、0~15歳の15年分の子供の数は、1503万人なので、違和感ない数字ですね。


そして、人口ピラミッドをみると明らかなように、今後も女性が減っていく。
男性の数は関係ないのよ。
「出産するのは女性なんだから、女性の数がなによりも重要」
そして、それが減っている。


ほんと残念だと思うのは、上記人口ピラミッドの45歳~55歳に位置する、女性人口がとてもおおい「団塊ジュニア」、そうわたくしもそこに位置するのですが、その人たちが出産可能なときに、ろくろく有効な対策がとれなかったということ。ここが産んでいれば、だいぶ違ったでしょう。
もう手遅れですが。


我々ができることは、この全人口の5%の女性が、快適に生活すること、子供がうまれたら、おうちとかプレゼントしちゃったりしてもいいかもしれません。素敵な産院で無痛分娩つきです。
いろんな男性の子供を複数つくっても、賞賛するような仕組みをつくったほうがいいかもしれません。モテて、子供をいっぱいうめる女の人には、10人くらい産んでもらう、そんな異次元にするしかないのかも・・・・・



いや、冗談ではなく、この5%の人口を特別扱いしない限り子供はふえないでしょう。今のまま、ちょっとした補助とかあげても、
「子供がすでにいるひとはラッキーと嬉しい」けど
「だからといって、もう一人産もう!とまでは思わない」
ということになってしまいます。


実際日本の人口は減っています。


うまれる赤ちゃんより、しぬ人が多いって、人口が減るってこと。


岸田さん、検討とか考えているうちに、この全人口の5%しかいない「産める人」はどんどんへっちゃいますよ。
死亡数を上回る赤ちゃんを、この人口のたった5%の女性が産めるのでしょうか。


どんな異次元政策がでてくるか、楽しみにしています。


それではごきげんよう。


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