マリーの部屋 ー あかちゃん姫
みなさまごきげんよう。お元気にお過ごしかしら?
今日は隣国の姫と久しぶりにお会いしたの。
姫は半年前に赤ちゃんを産んで。妊娠中から今日まで、ウイルスを警戒してお互い会わないようにしていたの。
でも出産から半年たって、姫の体調も安定して、お互い「どうしても会いたい」という気持ちが高まっちゃって・・・
心から会いたいと思えるお友達がいるって、素敵なことね♪
赤ちゃん姫はとってもかわいかったわ。
抱かせてもらったんんだけどやわらかくてずっしりしていて・・・命の重みを感じる。
そして姫はとても強くなっていた。
「姫、以前、しばらくは公務はお休みして赤ちゃん姫のお世話をするっていってたけど、そうするの?」
「いいえ、マリーさん、私今まで以上に公務にはげもうと思って。将来この子が留学に行きたいというかもしれない、医学の道に進みたいというかもしれない、病気になるかもしれない・・・そういうときに私がしっかり支えたいんです。」
「まあ、そんなの夫の王子に頼めばいいじゃない」
「いいえ、彼は頼りにならないんです」
姫に王子を紹介したのはわたくしなので、ちょっと複雑な気分。
まあ、いいわ。
「何かあった?」
「とくに何か決定的なことがあるわけではないのですが・・・・たとえば最近寒いから、あかちゃん姫と自分が風邪などひかないように日々とても注意して過ごしているんです。ところが、王子が昨日帰宅するなり熱っぽいって・・・・どうやら週末に私たちをおいてでかけていったゴルフ懇親会で風邪をもらってきたみたいなんですよ!そして、お薬はどこだとか、あったかいものがほしいとか、かまってアピール・・・しまいには早々にベッドルームで寝てしまったので、私とあかちゃん姫は風邪がうつるのを警戒して、その日はリビングで寝たんですよ!リビングで・・・・!!!」
「まあ、王子は大人なんだから、大人は自分で自分のお世話をして、って思うわよねえ」
「そうなんです、マリーさん!私なんだかとってもイライラしました。」
わかる、わかるわ。
「だから、この子の将来のことも支えられるよう、私は公務に邁進し、かつ資産運用もしようと思うんです」
「あら何をするの?」
「わからないんですけど・・・とりあえず不動産?とか・・・・?ほら、中心地の物件なら値下がりしないと、うちの財務大臣も言っていたんです」
姫、そちらの財務大臣正気かしら。いきなり値動きの高い不動産投資・・?
でも多いのよね。わからないから、といきなりすすめられるままに不動産投資を検討しはじめる人。
たしかにここ10年くらいはずっと値上がりしているから、いいように思えるけど、本来は値動きが大きい資産よね。
なにに投資したらいいかわからない、という人を助けてあげることはできないかしら。
そういう方はうんとたくさんいると思いますの。
知識がなくても正しい投資ができるしくみがあれば・・・
きっとあるわ。
この国の人々は賢いもの。
それではごきげんよう♪