マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと㊳ 個人金融資産2000兆円!

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら?


先日、金融業界の大御所とフレンチをいただいたお話はしたかと思います。
その時、個人の資産運用がいかに大切かというお話になったことも、すでに書かせていただきました。

(こちらも同じお店、コントワールミサゴの甘えびとウニとトマトの冷製カッペリーニ♪)


わたくしが
「ああ、これから我が国は人口がもっとへって、国力が低下しますわよね。人口って国力の礎ですもの。円安にもなるんでしょうね。暗い将来が見えがちで、がっかりしますわ」
なんて、暗い気持ちになって言ってしまいましたの。


そうしたらその大御所が
「まりーさん、でも我々は、あるいみ逃げ切れるかもしれません。
確かに人口は減り始めました。そして人口は国力の礎です。
でもね、我々は人口が本格的に減少しはじめる前に2000兆円の個人金融資産をつくることができました


「一方で、これから一人っ子政策のあおりで、人口がどんどん減っていく中国は、今ははぶりがいいですが、
人口が減る前に十分な個人金融資産をつくることができませんでした。
時間が足りなかった・・・
おそらく、これから急速に国力は低下していくでしょう」


こちらは、一人あたりの個人金融資産の比較。ちょっと前(2018年)のデータですが・・・


日本は頑張って預金してきたので、まだまだ上位に位置しています。
(中国はグラフにも載っていませんね)


「この2000兆円を我々はどう活用すればいいのでしょう?」


「残念ながら、預金にいれておいても、日本国内にそんなに大型の成長産業があるわけではないので、融資を通してお金を活用し、預金も増えるというのは難しいでしょう。
やはり、お金はグローバルで分散投資して働いてもらう必要があります。」


「残念ながら日本はゼロ金利。銀行預金に置いておくだけでは、2000兆円は増えません。それどころか、長期的には円安傾向でしょうから、ドル建てでみると、減っていくだけでしょう」


「一方で海外の個人は、資産運用もしていますし、成長産業もあるし、この金額は増えていくでしょう。
つまり、日本人がせっかくためた2000兆円を預金においておくだけでは、
年々ランキングが低下していくだけです」


「まだ間に合うんでしょうか?」


「まだ間に合います。
我々が今、この2000兆円をしっかり握りしめ、グローバル分散投資を行う限り。
この2000兆円は寝かせるのではなく、ちゃんと働かせなければなりません。」


2000兆円なんていっても、ぴんとこないかしら?
この2000兆円のいちぶは、あなたの、銀行預金なんですよ。


さあ、お金にも働いてもらいましょう。
そうでないと、
あなたも、国も、どんどん沈んで行ってしまいます。



今なら、まだ間に合うわ。


ごきげんよう。

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