マリーの部屋 ー お金のこと㊲ バブル崩壊の呪い
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。
先日、金融業界の大御所とお話することがございましたの。
世界中で金融ビジネスを長年されていた方。
場所は青山のフレンチ「コントワール ミサゴ」。
本当に丁寧につくられたおいしいフレンチがいただけるの。サービスもいいわ。
(イチボのステーキ。トリュフと一緒に♪)
いろんなお話がすすみましたが、結局はこの国の最大の問題のひとつ、「個人の資産形成」に戻ってきました。
今の働き盛りが子供のころ、親たちは銀行預金にお金を預ければよかったの。
こちらは、ゆうちょ定額貯金金利。
1990年といえば、22年前。そのころは貯金の金利は6%だったのよ。
100万円を定額貯金に預けて続ければ、単純計算で10年後に181万円になりました。何のリスクもなく。
そしてバブル崩壊は1991年~1993年くらいの不景気を指すのですが、つまり、世の中には株や不動産で損をした人がたくさん。
上のグラフをみてみて。
今の働き盛りの現役世代、今の30代~50代くらいの人たちの親が、新入社員~働き盛りのときは、世の中がそんな感じだったのです。
わたくしたち、これを
バブル崩壊の呪い
と呼ぶことにしました。
元本が減らない郵便貯金や銀行預金は安心。
株や不動産はギャンブル。
こんな、金融業界にいるわたくしたちからみると「理不尽」としか思えないような言い伝えはこのころ生まれたのです。
もし、親世代が
「資産運用!?ギャンブルなんてやめなさい」
的なことを言ったら、その背景にはこの呪いがあります。
私たちが何をいってもわからないでしょう。だって、親世代の体験=事実、としてはこうなんですもの。
がんばって節約して、ゆうちょやら銀行にためておけば、今の米株くらいのリターンを得ることができたのです。しかも元本保証で。
わたくしたちは、呪いにかからないようにきをつけましょうね。
ごきげんよう。