マリーの部屋 ー お金のこと⑪続 プライベートバンカー
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。
昨日の続き。
目黒のビストロミカミで、おいしいフレンチをいただきながら、プライベートバンカーのお話を伺いました。
(ブルゴーニュのピノ!)
(〆のフレッシュトマトのペペロンチーノ。みずみずしくて、辛くて、トマトのうまみたっぷり♡)
今回のロシアのウクライナ侵攻後に、株式市場をはじめ、世界中のマーケットが動いた顛末までまいりましたわね。
そのとき、「会社がもうかる」商品を売ってしまった営業マンが、お客様を失って、痛い思いをしたケースもあるというところまで伺いました。
果たして何を売っていたの?
「仕組み債です」
そのプライベートバンカーはおっしゃいました。
「マリーさん、素人はオプションを売ってはいけません」
知っているわ。それについては、詳しく書いたことがありますもの。
仕組み債を購入する=オプションを売る 恒等式です。
「仕組み債を販売すると、会社はもうかりますの?」
「はい、お客様が仕組み債の中で、オプションを売っているわけですが、
そのオプションを売った対価がいくらかは、決して素人にはわからないのです」
「仕組み債を購入しているお客様には、そのオプションの値段がわからないぶん、会社としては収益をとりやすいということになっているのです」
「だから、これを販売している営業は、その瞬間は「収益に貢献した」ということになるのですよ」
ところがです。
この市場の動乱。
仕組み債の中に入っている、オプションにより、お客様は
実損
をこうむったり、
すくなくとも、オプションの価値がうごくから
評価上のマイナス
をくらってしまったりするのです。
仕組み債って無数といえるくらい種類があるから、ここでは詳細は割愛いたします。
でも、もし、ご自身で仕組み債をもっていて、不安な場合には、わたくしまで内緒でメッセージをいただければと思います。わかる範囲で、アドバイスさせていただきますわ。
そのプライベートバンカーは言ったわ。
「だから、私は、上からいくらプレッシャーが来ても、絶対にお客様には仕組み債を販売しません」
よのなかの営業マンがみんな、こういうふうに考えればいいのにね。
「元本を減らさないように、資産を組み合わせる。
そして、将来のことを考えて、お子様ごとに何をどのような形で残すかアドバイスする。
そして何よりも大切なのは、相続税対策」
そうおっしゃっていました。
資産の置きどころが決まったら、あとは税金のお話ばかりみたいでしたわ。
ところで銀行の円建て普通預金にはお金をおいておきますの?
「ないないないないない」
とのことでした。
こういう富裕層のお客様は、お支払いする税金も莫大だそうです。それを毎年3月に支払うために、年度のはじめから、「税金費用の運用」とかもなさるんですって。もちろん納税に影響があっては大変ですから、「とにかく減らさない運用」を心がけるとか。
お客様によっては、税金用に別にポートフォリオを組むんですって。
へえ~。
でね、聞いてみましたの。
「すばらしいお考えでお仕事をなさっているのね。
で、最低金額でおいくらから、お預かりをお願いできるのかしら?」
「10億円といいたいところですが・・・お知り合いだし、5億円でいいですよ」
ご、ご、5億!!
あーなるほど、どうりで、こういうプライベートバンカーをそんじょそこらでは目にしないのね。
わたくしは5億なんてございません 笑
わたくしはこの方とお友達ですから、こうしてお話を聞くことがございますが、普通は接することもないのでしょう。
世の中の資産家は、このように、優秀な金融のプロがばっちり張り付いて、そして何世代にもわたって資産をお守りしていくのねえ。
あら、もう21時。
コロナですっかり出歩かなくなったせいか、夜も21時を過ぎると眠くなってしまいます。
おひらきにしましょう。
みなさまも資産保全にはお気をつけてね。もうけることとは違いますのよ。
減らさない。
円安にも気を付けてね(ドル建てで減っては残念)。
それではごきげんよう。
(前編はこちら!)