マリーの部屋 ー お金のこと⑤ 投機と投資
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら?
先日ブルゴーニュの会にいったときのお話し。お料理自体がものすごく凝っていて。前菜のちょっとしたトマトとか、ビスクのコクとか、手打ちパスタとか素晴らしかったわ。
神楽坂のLASTRICATOってお店ですの。機会があったらぜひいらして。
一流のプロ、が考えたうえでご用意してくださったお料理って、なんていうのかしら、芸術?文化?かけがえがない、と思いますの。
それに邂逅できたわたくしはとても幸せでした。
そのときに、意識高い方がいらっしゃって。
頭も一流、体も鍛えていらっしゃってとても年齢には見えず、かつお仕事でも活躍なさっていて。いそうでいらっしゃらないわねえ、と感じました。
わたくしが、すこしだけ金融相場のお話しをしたところ・・・
「ぼくは、そういう安定運用って、どうかなって思うんですよね。もうかる、ときいてやってみたのですが、年率5~6%しかもうからなくて。もっと手っ取り早くもうからないと面白くないかな、と。」
たしかに年間5~6%の運用利回りでは面白くはないですわね。
「でもあまり下がらないでしょ?」
「そのとおり、面白くないし、下がる局面もあるんだけど、大して下がらないんだよねえ。」
「そういう運用なんです」
と申し上げました。
「もうかる、という運用ではなく、円預金だと目減りしてしまうお金を、普通にもどす、という感覚なんです。円預金の代替です。」
「もうける投資じゃないんですか!?」
「円預金よりはもうかりますよ。でも、短期間で2倍、みたいなことには、絶対なりません。」
その意識高い方は、瞬時に理解されたみたい。
「もうける運用と、資産を保全する運用は違うんですね。」
わたくしが申し上げたかったのはそれよ。
多くの方が、資産運用って、もうけるもの。そして危険なものという印象を持っていらっしゃって。
それは違う、間違っています。
投機と投資を取り違えているといえば、わかりやすいかしら。
投機は賭け事。
投資は長期安定運用。
以前もお話しましたよね。
https://marienoheya.muragon.com/entry/18.html
投機は短期間で何倍にもなる可能性がある一方、短期間で資金がゼロになる可能性がある。
安定投資は、短期間では運用利回りが5-7%だから大してもうからない。資金が一時的にちょっとマイナスになることもある。でも10年単位でみれば、世界経済成長と世界のインフレの平均くらいには増える。
すべての人間が生まれ、いずれは死ぬくらい、あたりまえの理論です。
ごきげんよう。