マリーの部屋 ー お金のこと㊸ みんなお金のエキスパート!
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。
先週とある金融機関のトップの女性の方とお食事していて、こんなお話が出てきました。
(そのときごちそうになった、おいしい炭火焼!ぷるぷるでジューシーなお肉♪)
「最近の若い人たち(2-30代)はお金に対する不安がとても大きい。我々の世代とは明らかに感覚が違う。」
「でも知識がないから、30万円とか高額の資産運用講座に申し込んだりけっこうお金をかけて勉強している」
「一方で不安から詐欺に加担したり、詐欺にあって自殺したり、という冗談ではない社会現象がおこりはじめている」
どれも、深くうなずくしかなかった。
心あたりのあることばかり。
みんな、お金は毎日のように稼いだり使ったりしているのだから、
本当はみんなお金のエキスパートなのだと思います。
ほら、どの製品が割安か、ポイントやマイレージの有利な貯め方・使い方、教育資金の貯め方、預金金利の比較、不動産投資、おすすめの高配当株、お得なセール・・・・
私は高校生のときは共学かつ私服通学だったので、学校に着ていけるかわいいお洋服を探して買うのが得意だったわ。原宿の裏道や、池袋のシャンシャイン60の地下ショップとか、「安くかわいいお洋服を買うこと」にとても詳しかった。
みなさまも、どれかお得意な「お金」の分野があるのではないでしょうか?
そう、「お金のこと」と言われてまっさきに頭に浮かぶことは人によって全く違うのです。
それゆえ、たとえ友達や同僚同士でお金のことを話していても、イメージが違うからなんとなくかみ合わなかったり・・・。
Aさん「私、株式投資をはじめてさ・・・」
Bさん「え!ギャンブラーだね~ 危ないからやめなよ。それより節約して健全に生きなよ」
この会話、ありがちだと思いますが、このふたり全く違うことを話しているのです。
Aさんの言う株式投資=長期資産形成としての株式投資
Bさんの言う株/ギャンブル=短期で利益を得ようとするレバレッジのかかった投機的な株式をつかった金融商品
Bさんの言う節約=投資ではなく、「消費」のはなし
そうお金の話は実は分野がいくつかに分かれているのです
1、お金を稼ぐ:働く、副業する、転職を検討する等
2、お金を働かせる①資産形成として長期投資
3,お金を働かせる②ギャンブル的に投機
4,お金でモノやサービスを買う:消費(賢く消費、消費に必要なお金をなるべく少なくする:節約、ポイントをためる)
5,必ず払わなければいけない税金を節約する:節税
6,将来のリスクイベントに備える:保険
7,その他
いわれてみたら、確かに「お金のこと」と言ってもジャンルが違うなと思うのではないかしら。
そして、この1~7の項目は「独立」の事象です。
つまり、どれかをやると、どれかができない、ということはない。
すべて追求すればいいの。
そして、一番重要なのは、「自分がどの項目をどうしようとしているのか」を理解すること。
最初の金融機関のトップの方とのお話に戻ると・・・
資産運用口座を高いお金をだして買っている人は、4消費、を行っているだけで、将来の資産形成はなにもやっていないのかもしれないし、
詐欺に加担してしまった子は、将来のお金が不安だからって、1お金を稼ぐということで違法行為をしてしまっているのよね。
そして詐欺にひっかかってしまった若い女性は、2資産形成と3投機の区別がつかず、さらに違法な業者にだまされてしまった。
あのね、違法かどうかなんて簡単にわかります。
あなたのお金を預かって運用してあげる、というのは「一任運用業務」もしくは「助言業務」に登録しないとできません。
違法です。
金融庁のホームページに行って、あなたが勧誘されている人やその所属会社が登録されているか免許をもっているか確認してください。
調べるにはこちら。 免許・許可・登録等を受けている業者一覧 : 金融庁
もし、名前がみつからなかったら、違法です。
あなたは、もうかってももうからなくても、その業者を使ったということで違法行為に加担したことになります。
本当にきをつけてね。
「なんのお金のはなし」をしているか、常に気をつけてくださいませ。
それではごきげんよう。