マリーの部屋 ー お金のこと⑭ 改めて、円安 ドル円
みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら?
最近急激に円安になってますわね。
最近、わたくしTwitterをはじめたのですが、
そこでも、「留学が大変!」とか「(ドル建て)投信がもうかった」とか、たくさんコメントがでております。
(関係ないけど、先日いただいた、旬のたけのこパスタ。)
毎日のドル円為替レートは、需給で決まります。
円を使ってドルを買いたい人と、円を使ってドルを買いたい人の、需給バランス。
そのバランスが、理論的にはどこから来るかご存じ?
フォワードのドル円為替レートでございます。
フォワードなんていわれてもわかりませんわよね。
どういうことかというと、フォワード=将来、たとえば1年後のドル円為替レートのことでございます。
それはこのように決まります。
1年後のフォワード為替レートとは、
ドルで運用した1年後のお金=円で運用した1年後のお金
から計算できる為替レートでございます。
たとえば今、1ドル=100円だとしましょう(まったく違うけど、計算がわかりやすくなるため)
いま、ドル金利、一番保守的な米国国債の1年利回りは2.1パーセントくらいでございます。
円金利、一番保守的な日本国債1年利回りは、ー0.7パーセントでございます。(日本はマイナス金利)
ということは、1年後
1ドル→1.021ドル
100円→99.3円
つまり、1年後の理論的なドル円レートは、
1.021ドル=99.3円
1ドル=102.81円
でございます。
これが計算可能、かつ、2年だったら、3年だったら・・・10年だったらという具合で計算できますので、
金利差が拡大すると(ドルの金利のほうが円金利より高い、って意味)円安がどんどん加速する、という理屈になります。
もちろん、その時の投機的な動きは別途あると思いますわ。でもそれは短期のはなし。
長期的には、理論的には、「日米の金利差」がドル円為替レートを左右するのでございます。
金利って何に起因するんでしょう??
金利=実質金利+インフレ率
実質金利≒経済成長率
ということですわ。
つまり、
金利=経済成長率+インフレ率
ね。日本は、経済成長していない、それは日本企業がほとんど賃上げができないことで証明済み。
インフレに関しては・・・輸入品は高くなるわよ。
でも日本国内の経済、たとえば、日本で作られるお野菜、日本でとれるお魚やお肉、そして美容院とか、ほぼインフレはないわよね。
日本の経済成長が低いかぎり、円安は継続するのです。
マーケットが、そのことに、がっつり気づいちゃったというのが今の状況かしら。
それに拍車をかけているのが、「有事の円買いが効かない」
いままで、サブプライム、欧州金融危機その他いろいろなグローバルの危機がございましたが、そのとき、つねに「安全資産」として円が買われていました。
海外旅行に2009年とか2010年とかに行かれた方だったら、1ドル=80円くらいで、むっちゃお買い物した経験が、おありなのではないでしょうか?
それがね、今回のウクライナ危機で、びっくりするくらい円が買われませんでした。
円がもはや「安全資産」「逃避通貨」ではない、ということを、グローバルの投資家が判断されたのでございます。
ものすごく悲しいいことです。
もはや、日本は後進国といえるかも。
でもね、わたくしたち、個人は生き抜いていかなければなりません。
せめて、自分の資産、預金は、グローバルに投資しましょう。
日本は賃金があがりませんんが、ご自身の預金を運用にシフトして、グローバルで稼いでもらいましょう。
グローバル分散投資。
ごきげんよう。