マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー 本を読む 幸せ♡

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


みなさま、ご趣味はございますか?
私の趣味はいくつかございますが、最大の趣味は読書。
ビジネス書や雑誌を含め、相当な数の本を読んでおりますの。


でね、わたくしが好きなのはやはり「小説」。


出張の長距離フライトで、電話もかかってこない、王子のお世話も必要ない、たったひとりの時間に、じゃまされずに読むのが大好き。


お酒をのみながらね。

そんな時間を愛するあまり、わたくしは結果として、飛行機ではめったに映画をみなくなってしまいましたの。
せっかく新作が観られるチャンスなのにね・・。


今は、出張もなく、機上の読書好きとしてはちょっとストレスでございます。


小説。
好きな小説はたくさんありますが、マリーのトップスリー発表!!!


1位 恩田陸 「蜜蜂と遠雷」
2位 吉田修一 「国宝」
3位 宮部みゆき 「火車」


ネタばれしない程度に、ちょっとご紹介させていただきますわね。


1位 恩田陸 「蜜蜂と遠雷」

恩田陸の小説は大好きで、たぶん、エッセイ以外の小説はすべて読んでいると思います。
不思議な、現実離れしたお話も多いのですが、その世界観が大好きで。


文庫になるのを待ちきれません。
ハードカバーが出た瞬間に購入いたします。


この蜜蜂と遠雷は、直木賞受賞作です。
ピアノのコンクールを舞台にしたお話なのですが、読んで本当に驚きました。


本ですから文章を読んでいるのですよ。でも、耳に訴えかけてくるんです。
行間からピアノの音色が立ち上ってくるのです。


もちろん、知らない曲もたくさんありますのよ。


だけど音が聞こえるのです。


本を読んでそんな感覚をもったのは、後にも先にもこの本だけ。
たぶん恩田さんは、文章で五感を刺激することができるのではないかと思います。


みなさまもぜひ、「行間から音楽が聞こえる」のを体験してみて。


(ちなみに、チョコレートプラネット、という本は、視覚を強烈に刺激されます。)



2位 吉田修一 「国宝」

こちらは前者とはまったく逆。
わたくしは吉田修一の本はこれしか読んだことがないの。


本屋に平積みになっている表紙になんだかとてもひきつけられて買いました。
歌舞伎のお話なの。


歌舞伎を通じて、主人公ふたりの人間模様が描かれているのですが、こちら文章を読んでいるとその描写から目の前に絢爛豪華な歌舞伎の舞台がみえるよう。


希代の売れっ子役者たちなのですが、なんだかちょっと物悲しく、子供時代から老年まで、人生がすっかり描かれているのも味わい深いです。
幸せな瞬間だけではないのね。あたりまえだけど。
ひとって、こうやって生きて、老いていくのね。


そしてね、最後のシーン。
美しすぎて、本を閉じても涙がなかなかとまりませんでした。


文字で読んだ「美」に涙するなんて、いままでの人生において、この最後のシーンだけでございます。



3位 宮部みゆき 「火車」

わたくし、宮部みゆきの大ファンで、だいぶ昔から読んでいます。出版されたものはすべて読んでいるのではないでしょうか。


この作家は、社会派、歴史もの、ファンタジーと複数のジャンルのお話をかかれていて、どれも大好き。
で、こちらは社会派推理小説。


題名通り、クレジットカードにより懐(ふところ)が「火の車」の登場人物が出てくるのですが、
お金がなくて困る、とかそういう単純な話ではなく・・・


便利な現代社会の裏のゆがみが、丁寧に淡々と描かれていて、
本当に隣でこういうことが起こっているのかも、という恐怖も感じ、
心臓がずっとどきどきしていました。


この本は、寝なきゃいけないってわかっているのに、睡眠時間を大幅に削って、最後まで一気読みしてしまいました。


途中でとめるなんて、とてもできなかったです。


衝撃的でした。


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よく、キンドルとか流行って、紙の本が売れない、というような論調を聞くじゃない?


わたくしにとっては逆。紙で買った後、永久保存しておきたくて、キンドルで再購入とかよくありますわ。


また、キンドルで読んだ本があまりにもおもしろくて、友達や両親に紙の本をプレゼントしたりもします。


飛行機で読んで面白くて、現地の日本人の友人にその本をあげてしまって、帰国してまたキンドルで買いなおすパターンもございます。


上記の3つの小説はすべて、2冊以上購入しているわ。(いえ、3冊以上・・・?)
わたくしは、じつはキンドルも2つもっておりますが(大容量のもの(マンガ用)と、ふつうの)、紙の本を買う量はかわっておりません。


わたくしは思うの。
あらゆるものに値段がついているじゃない?
食べるもの、きるもの、調理器具、塾やトレーニング、賃貸マンション、車・・・・


自分の好みによって、「高いなあ」とか「安いなあ」とか思うわ。


わたくしが世の中で一番安いと思うのは、「本」です。


数百円~3000円くらいで、これだけの知識や感動を授けてくれる「モノ・サービス」はほかにないと思います。


本を買うお金さえあれば、心は豊かにくらせるなあと、常日頃から思っております。


近所の本屋さんには、週5回以上行っていますわ。
出張にいっても、必ず立ち寄るのは本屋。


積まれている本の表紙をみるだけでも、世相がみえたり、ベストセラーに何が選ばれているのかをみるのも味わい深い。


週末の暇な時間、本屋をぶらぶらするのって楽しいわよね。


みなさまはどんな本がお好き?
知りたいわ。


ごきげんよう。

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