マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー ダイバーシティ 女子のいきざま♡

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら?


ダイバーシティってよく聞きますわよね。
いいこと、として。


多様性という意味でございます。
とくに職場での「ダイバーシティ」が必要だってことで、いろいろな大企業が会社のビジョンとか、人材育成の場面で、この言葉を掲げていらっしゃいます。


多様性というわけでございますから、人種、性別、年齢、宗教、その他いろいろな意味での多様性が考えられます。


でも我が国は、ほぼ同一人種、無宗教なのもあって、


ダイバーシティ ≒ 性別のダイバーシティ ≒ 男女おんなじくらいの比率でいろいろやる


ということになります。


本来は様々な要素を考えなくてはいけないダイバーシティですが、「男女」という1項目に集中すればいいから、楽ですわよね。


そう思うのでございます。


しかし、ジェンダーギャップ(性別での差)指数をみると、我が国は全世界の国のうち、120位・・・!!!
欧米はもとより、韓国や中国よりも、順位が下になっています。


つまり、我が国は「先進国で一番男性優位」な国、といえるのでございます。男女差が大きい・・・


ということは女は損?


わたくしは、ほとんどそう感じたことはありません。
でした。(過去形)


なぜなら、たとえば交渉とか相手がいる場面では、普通男性が出てくるので、女性が出てくると珍しがられたり、よく覚えていただいたりして、有利?なんて思うこともございました。


また、お仕事では、基本的に男性ばかりのチームに配属されるわけでございますが、そうするとみなさま(主に年上の男性)が、かわいがってくれます。


しばらく時間がたって、第一王子を産んだ前後。
はじめて違和感を感じたんですの。


相変わらず部署の男性は優しくしてくれますのよ。


でも、
「マリーちゃん保育園のお迎えがあるんでしょ、早く帰りなよ」


「マリーちゃんは、子育て大変だろうから、海外出張があるお客様は担当から外してあげたよ」


「すごい重いプロジェクトが上から降ってきたんだけど、マリーちゃんは入らなくて大丈夫だからね」


とか、そういうふうに優しくしてくださったんです。


ええ、競争し烈な外資系証券でございましたもの、海外時間で働かなかったり、海外とあまり関係のないお客様しか担当できなかったら、当然成績はあがりません。


つまり、ボーナスや評価も下がる・・・


優しくしてくれるってなに!?


真綿で首をしめられる感じでございました。
誰も悪くしようとは思わないのに、自分の立場がだんだんおびやかされていく・・・


日系企業でよくいわれるように、ワーキングマザーのために定時で帰れる部署に行くことになり、マミートラックに乗る・・・
そういうことはございません。


でも、上司をふくめ、周りが気を遣ってくれれば、くれるほど、自分が追い込まれていく状況で、
かなり辛く感じました。


これは、社会の中心、会社の中心にいる男性たちが、


「ママは大変」=「ママを守ろう」=「ママでもできる仕事を集中させよう」
というふうに思っているからだと思います。


そうよ、社会、会社のおじさまたちは守ろうとしてくれるの。


でも、なんで「ママ」だけなんでしょう。


「パパ」は?


ここに「アンコンシャスバイアス」=「無意識の差別意識」があるのでございます。


つまり、我が国の多くの人が


「育児は女性の役割でしょ」


と、無意識のうちに思っている、ということでございます。


たしかに、「産む」という行為は女性にしかできません。


でも、「育児」は、ママ、パパ両方のお仕事なのでは??


いつか、日本で、あたりまえのように、男性と女性がおなじくらい「育児休暇」をとるようになるまで、この傾向は変わらないんだろうな、と思っております。


さらに年月がたって・・・


数年前に働いていた、大手米系銀行の東京支店では、わたくしが所属していた営業部の上司が女性でした。


さらに部員の過半数、そう、7名のチームのうち、5名が女性だったんです。


たまたま。


わたくしははじめて「いわずとも仕事が回る」という体験をいたしました。
上司の女性もお子様たちがいたので、そのへんのやりくりも、言わずとも伝わります。


それだけではなく、ちょっとした感性、「これはアリだけど、こっちはナシだよね」みたいな感覚も、非常に似通っています。


本当に大して議論もすることなく、スムーズに業務が遂行されるのです。


このとき、はっ、と気づきました。


男性社会になったのって、誰かが悪気があって、なったわけではない。
同性で一緒に仕事をしたほうが、はるかに楽なんだ、って。


男性が男性の部下を選ぶ気持ちがわかりました。


女性が女性の部下を選ぶと、ほんと仕事が楽で効率的。


同質な人同士が仕事をするって、本当に本当に、楽なんです。
ダイバーシティって、無理をすることなんだ、と、思いました。


でも、その無理をすることにより、「楽」の世界では排除してしまう「人」や「意見」を取り込むことができる。


それは意味があるし、ビジネスチャンスにも結び付くし、必要なことだなあって、思われるのです。
とくにグローバルで勝負しようと思われるのなら、必ず、絶対に、必要。


ダイバーシティって、わざわざ苦しいことをするので、困難を伴うけど、わたくしたちと子孫が、将来生き延びるためには必要なこと、と思います。


よのなかにはいろんな人がいるからね。


せまい価値観、世界、仲間同士だけで生きていたら、わたしたちは将来、自滅してしまうかもしれません。


そのなかでね、女子は何ができるでしょう?


過渡期ゆえに、とっても有利。


ダイバーシティに大きく舵をきっていく世の中を、優雅に泳いでいきましょう♪


まだまだ我が国は男性社会、それゆえ、女性が目立てます。


また、早々にキャリアをあきらめる女性も多いので、頑張ると、男性以上に見返りがあります。
就職する前にあきらめちゃう女子、本当にもったいない。


さらに、「女性活用」の波にのれば、同期男子より、とってもお得です。


女子社員よ、遠慮をしないでください。


いまこの時代に働いている女子たちは、歴史に類をみないくらい、恵まれています♪


乾杯!
あなたたちには勝利しかないわ♪♡


ごきげんよう。

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