マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと85 債券含み損規制!?

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


今朝、こんな記事をみつけて、いろいろ考えてしまいました。


シリコンバレーバンク(SVB)の破綻の直接原因ですが、保有していた長期債の含み損だったのは記憶に新しいですよね。
SVBが預金引き出しに対応すべく保有している長期債を売却する羽目になり、そのとき長期債の含み損が大きかったことが明るみにでて、さらなる信用不安をおこした、という経緯でした。


それに対応するために
銀行の含み損に対する規制を強化する、
ってはなし。


どう強化するかというと、含み損部分に対応すべく、自己資本を厚めに要求することを検討、ってことのようです。


この記事が正しいのなら、超大手銀行にはすでにそのような規制が走っているとのこと。
今回は、SVBクラスの中堅銀行に、この規制を導入するということのようです。


中堅銀行がどれくらい米国長期国債を保有していたかはわかりませんが・・・米国国債を保有する「コスト」が、高くなる、ということを意味します。


そして、中堅銀行が、含み損が出やすい年限の長い債券を買いにくくなる、ということを意味します。


また、この規制が導入された場合、日本にもそれが波及するかもしれません。他の国も同様です。


その影響の大きさによっては、
「債券需給に影響する」のが要注意と思います。
債券価格形成、つまり金利に影響する可能性がある、ということです。


今のところ大丈夫なのではないかと思いますが、
もし需給に影響するとしたらその方向は、
「長期債券に対する需要が減退する=長期債券の値段が下がる=長期金利上昇」
という作用を及ぼすのかなあと思ったり。


まだまだ「案が出ている」という状態なので、今後の展開には注意をしようと思います。


こういう「規制の変更」も、金利市場に影響をおよぼすかもしれない、というお話でした。


金利を動かす最大の要因は中央銀行による金融政策ですが、それ以外にも「市場の需給」も大きく影響するのよ。その点は、債券投資をするのなら抑えておく必要があるわ。


おいしかったランチシリーズ!
外資系証券時代の同僚たちといったゴルフ@千葉新日本ゴルフ倶楽部のランチ


朝7時スタートのラウンドだったので、このランチをいただいたのは、朝9時すぎ。
ランチというより朝食よね・・・
早い時間だったからか、あまり脂っこいものを食べる気にならなくて、焼きサバ定食にしました。とろろもついて、大満足よ。
あ、もちろん、朝だけどビールはいただいたわ。


ごきげんよう。

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