マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと58  社債購入!

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


最近、マーケットがよく動きますね。
ドル円為替レートや株価が毎日のように大きくうごきます。


これが単純な法則に基づいて動いている(当面は)のは以前ご説明したとおり。


このように変動が大きいことを、ボラティリティが高い、といいます。


ボラティリティが高い相場=稼ぐチャンスが毎日ごろごろしている!
ということで、機関投資家の運用ご担当者は、有給休暇とかとらずマーケットに張り付いていらっしゃることと思います。
おつかれさまです。


もちろん、すべてが「当たる」わけではないのよ。
平たく、誤解をうむかもしれない表現をつかうと
「くじをひくチャンス」
がたくさんあるのが、今のマーケット(相場)。


わたくしね、この状況下で、はじめて「社債」を買いましたの。
社債の投信ではありませんのよ。
ひとつの「社債」を買いました。


T9324A001
三井住友フィナンシャルグループ 2030/9/23満期 米ドル建劣後債
金利 2.142%
利払い日 毎年3月23日、9月23日
価格 75.13


どういう経済効果があるか説明しますね。
2030年9月に三井住友FGが100ドルのお金をくれる+毎年3月と9月に1.05ドル入ってくる(年率2.142%)権利が、今75.13ドル。
それだけ。


債券価格が上下して、最近も日経で、「邦銀の債券含み損・・・」みたいな記事が出ていましたが、それはあくまで計算上のこと。


株と違って債券は、「出口が確定している」の。
上記の青字部分は、完全に確定しているのよ。株は売らないと、利益が確定しませんが、債券は最初から利益は決まっているの。


75.13ドル投資したら、毎年2.142ドルくれて、2030年に約15ドルの償還益ががでるのが決まってる。
投資するなら100ドルじゃ少ない、1000ドル、1万ドル投資したいなら、いろんな数字を10倍100倍してかんがえてみてくださいね!


満期までこの債券を保有することを決めた場合、この投資のリスクはひとつ。
「三井住友FGが、ちゃんと金利と、償還金を払ってくれるかどうか。」


私はこのリスクはとれる、と判断したから買ったの。
日本にいれば、日本のメガバンが潰れる、とは思えないわ。
金融システム、日本の経済、国民性いろいろ考えたらね。
過去も、いろいろ潰れそうな銀行がありましたが、発行した債券の支払い義務が履行されなかったことは、ただのひとつもない。


銀行の株価はそりゃあ、大きく上下しますわ。
でも、銀行の借金はちゃんと返済されてきました。


(※ただし、劣後債にもいろんな種類があることについては、また今度・・・)


みなさま、株ばかり見ていらっしゃいますが、債券投資も組み合わせるととてもいいと思います。


とくに、お子様に将来留学のチャンスをあげたい、とか思うなら、そのタイミングに償還されるドル建ての債券を買うのはとてもいいと思います。


わたくし、債券の専門家として、だれでも知ってる外資系超大手運用会社で債券ストラテジストをしていたこともあるのですが、自分で債券運用をしていなかったんですよ。
ですから、王子たちの留学費用は、そのときの持ち出し。
留学タイミングあたりに償還する予定の債券を買っておけば、どれだけよかっただろう・・・と思います。
はっきりいって、恥ずかしいです。


みなさま、わたくしのように後悔ないよう、株式と債券、それから不動産や金銀を組み合わせて運用なさってね。

(先週、同僚と虎ノ門ヒルズの「虎ノ門横丁」で深酒・・・にら餃子と、セロリ餃子がおいしかったわ!)


それではごきげんよう。

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