マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナックまりー 最近の円安、こまったものね・・・

いらっしゃーい。
こんばんは。


久しぶりじゃない。
元気にしてた?

ちょっと寒くなってきたから、ビールじゃないくて、赤ワインでもどうぞ。


え?いろんなものの値段が高くなったから、節約モードだった?
なんかそんな話、他の人からもきいたわ。


そう。行きつけのネイルサロンのオーナーがそういっていた。
リピーターや常連は普通にくるんだけど、夏が過ぎたころから、新規のお客さまががっくり減ったって。そして、それは他のサロンでも同じ、って。


みんな財布のひもが固くなっているんじゃないか、って言ってたわ。


まあ、でも、スナックマリーはお客様とともに!お客様に寄り添い、値上げは当分しないから安心して飲みにきてよ。
私としては、この日々があれば、他にはなにもいらないってくらい幸せなんだけどね・・・。


え、政府や日銀は何をやってるのか?ですって?
新聞読んだり、テレビ見ていればわかるじゃない。
政府も日銀も困ってるわ。


岸田さんも、鈴木財務大臣も、黒田日銀総裁も、困った困った、とおっしゃってるじゃない。
でもね、解決できないのよ。


理由はいくつかあるわ。
まずバイデンさんが、ドル高を容認しているでしょう。
そりゃあそうよね。インフレで苦しんでいるアメリカ。ドル高他国通貨安なら、少なくとも輸入物価が下がるので、アメリカにはありがたいはずよね。
もっともっと、ドル高になれ、と思っているんじゃないかしら。


そして、為替の市場はわたしたちがイメージしているよりもずっと大きいということ。
先日日銀が覆面介入したんじゃないか、という記事をみました。
なぜなら、日銀が公表している外貨準備高(日銀が持ってるドル)が、市場予想より1兆円以上減少していたから。


でもね、一日のドル円の取引って、いったいいくらあるか知ってる?
2019年4月のデータだけど、一日の為替全部の取引高は、6兆5900億ドル(ドル建てだからね!)で、そのうち2番目に取引量の多い(一番はドルユーロ)ドル円の取引量は、一日平均8700億ドルなの(BISのデータ)。


このころは、まだドル円は1ドル=110円くらいなので、95兆7000億円。
別のデータもあるわ。2022年4月の外国為替取引は、4785億ドル、つまり65兆円・・・・。
なんかデータがまちまちですが、それでも毎日50兆円以上の取引量がありそうね。


そう、だから、日本の個人が為替取引をよくするから「ミセスワタナベ」が為替を動かすとかいわれるけど、本当はそんなことないのよ。個人が動かせる金額ではない。


そして、それは日本政府にとっても同じ。
9月22日の為替介入金額は2.8兆円といわれています。
そして10月の覆面介入は1兆円。


毎日の為替の取引金額にくらべたら、すごく小さくない?


そうよ、一国が簡単に動かせることができる市場じゃないの。


1998年に145円から135円に10円動かした為替介入があるんだけど、
そのときは日本だけがやったのではなく、アメリカと一緒に協調介入。
そして、なんといっても市場参加者が「やば!」と思って、それに便乗した。


そう、それくらいの規模と覚悟がないと、為替なんて動かないのよ。
日本国債のイールドカーブコントロールとはわけが違うの。


ね、だから、私たちが、岸田さん鈴木さん黒田さんに、例えば署名かなんかまでして「何とかしろ」といったって、どうしようもないのよ。
一国の規模ではどうしようもない。


まあ、だから、いち小国民が悩んでもしょうがないってこと。


あたしたちができるのは、今後さらに円安になってもいいように、資産の一部をドルで持つってことかな。そして、それをドル建ての株や債券に投資をして、資産形成をするってこと。


え?円高になったら、って?
そうなったらいいじゃない。お給料をにぎりしめて、ハワイにでも遊びにいけば。
そして、円高のうちに、買いそびれたドルを積んどくのよ。


うんと円高になったら、スナックまりーも円高キャンペーン、洋酒ハッピーアワーとかやるわよ。
楽しみにしていてね。

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