マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナックまりー 想像もできない未来

いらっしゃーい
こんばんは。


お疲れ様。
今日は何を飲む?あ、出前をとってもいいわよ。
ブルゴーニュのワインをたくさん仕入れたんだけど、どうかしら。

また、今日も浮かない顔しちゃって。
お仕事?


悩んでいるわけじゃないけど、ご子息の就職活動が気になるのね。
どんな会社がいいんだろうって。
どんな産業が今後伸びていくんだろうって。


あら、ご子息っていうより、あなたが未来を悩んでいるんじゃない?


そうよねえ、あたしたちもう若くはないけど、だからといって人生まだまだ続きそうだし。
どんなふうに世の中変わっていくのか、っていうのはたまに思いを巡らせるわ。


足元も円安が進行したりして、日本は貧しくなっちゃうのかな~と悲しくなったり。


でもね、おそらくこれだけは正しいわ。
「未来は私たちの想像の範囲を超えているのかも」


10年近く前、今の駐日英国大使のロングボトムさんが、前回大使をやっていたとき。
彼女のスピーチを聞いたことがあるの。学校で子供むけの。
要約するとこんなことを言っていたわ。


「私たちが、あなたくらいの年齢の時には、携帯電話もパソコンもありませんでした。家族で一台の電話を使い、家にある一台のテレビを見ていました。・・・・


今のように、誰でも一台のスマートフォンをもち、インターネットで世界中の人とつながるなんて想像したこともありませんでした。・・・


あなたたちが大人になったとき、どんな世の中になっているかは、今の時点ではまったくわからないのです。・・・大人が言う「未来」もそのとおりになるかどうかわかりません。
どんな未来がきてもいいように、それに合わせられるように常に柔軟な思考でいてください。


そして、どんな未来でも生き抜いていけるような、基礎学力、体力、そして素晴らしいお友達をみつける数年にしてください」


なんだか大人の私がきいていて感動してしまったわ。
そうよねえ、今までだって自分でいろいろ考えて生きてきたけど、一度たりとも「思った通り」の展開になったことはないものね。いい意味でも悪い意味でも。


悩むより、柔軟に新しいことを学んだり、考えたり、外にでていろいろ見聞きしたほうがいいのよ。
そして「こうあるべき」とか「自分はこういう人だ」と規定することなく、風にのって生きていけばいい、そう思うわ。


ああ、ご子息の就職のお話だったわね。
受かるところにいけば?
企業の人事部や面接官はたぶん、今まで何万人もの入社希望者に会って、その後のキャリアもみてきている。
だから、内定が出る=少なくとも社風に合いそう
ってことなんじゃない?
まずは入社したらどうかしら。


それに、考えすぎて、第一志望を一社に絞ったりして落ちたらすごい落ち込むわよ、きっと。
柔軟に。柔軟に。


お酒を飲んで半分よっぱらいながら考えるくらいでちょうどいいのよ。なんてね。


おかわり、いかが?

×

非ログインユーザーとして返信する