マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー 苦労してこそ。は?

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


突然ですが、わたくし、会社の後輩たちが妊娠すると、
「可能だったら無痛分娩がおすすめ」
といいます。


なぜかというと、出産ってむっちゃ痛いから。痛すぎて気をうしないましたわ。
気を失う→陣痛が苦しくて目を覚ます→気を失う・・・
出産し終わったときは、ほんと疲労困憊で、「あかちゃんどっかにもってって」と思ったわ。感動の涙を流す余裕、無し。


こんな苦労する必要ないわよ。


第二王子のときは、前回の失敗を踏まえて無痛分娩だったから、とても楽で、「これだったら100人くらい産める!」と思ったわ。
もちろん余裕があるから、「生まれてきてありがとう」とか思って、涙が出たわよ。


それ以外にも、日本には
「手作りすべき」
みたいな、価値観があって、離乳食も手作りレシピがたくさん出回ってるわよね。


でも赤ちゃんの世話をしながら離乳食つくるって、大変じゃない?


わたくし、第一王子がうまれてすぐのころ、いろいろわけあって、渡米しましたの。
そこでママ友とかできるじゃないですか。
ランチタイムにみんながとりだすのは、そのへんのドラッグストアで売っているGarberというブランドの離乳食。ひとつ1ドル台~2ドル台の(20年前)のちいさな瓶詰。


わたくし、さいしょママ友との集まりに、離乳食としておかゆを、ちいさな容器にいれてもっていったのよ。
そうしたら、
「まじ、手作り。衝撃」みたいな反応をされて。
インターナショナルなママ友会でしたが、唯一イタリア人だけが、やわらかくゆでたパスタをもってきたわ。


あとは全員Garber。
そうよ、ビルゲイツも、トランプも、バイデンも、マークザッカーバーグも、イーロンマスクも、みーんな、赤ちゃんのときはGarber(1ドル~2ドル台)を食べていたに違いない、と確信します。


離乳食のレシピも、なにひとつ見なかったしね。


ちょっと前に、若いおかあさんが、総菜売り場でポテサラを買ったら、年配男性から
「ポテサラくらい自分で作れ!」
って罵倒されたって、報道もありましたわね。


日本は、戦後の貧しい時代があるからかしら。
なんでも
「苦労することが美しい」
というか、
「苦労する=えらい」
さらには、
「苦労すれば、報われる」


みたいな価値観があるように思います。


わたくし、これは、前世代の怨念なんだと思います。
苦労する必要なんてないわ。


たとえばお仕事。
いまやっていることが将来の自分の糧になる、ってわかっていたら、楽しいでしょ。


苦労する、って、先がみえないゆえ、意味が感じられないゆえ、苦しいという意味かと・・・
そんな体験するの、わたくしは人生の損失だと思いますわ。
まっぴらごめんですわ。


麻酔をつかわず出産する。
離乳食を手作りする。
ベビーシッターを使わない。
ポテトサラダを手作りする。
意味がまったく理解できない、苦痛の仕事をする。
DVやモラハラの配偶者に耐える。
その他、いろいろ。


みなさま、なるべく
「苦労なんかせず」
人生たのしみましょう。


この世に生をうける確率って、生物学的には何十億分の一の確率よね。
せっかく生まれてきたんだもの。それだけで、奇跡。
楽しみましょうよ。


頭をつかって、苦労は排除して。


ごきげんよう。


(こんなおいしいものを食べられるんだから、ほんと生まれてきてよかったわ。わたしの大好きな、花ズッキーニ モッツァレラチーズ詰め。の素揚げ。アッピアアルタ。)

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