マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

スナックまりー それはあなたの仕事じゃない

いらっしゃーい。
こんばんは。


お久しぶり。お元気だった?
今日は何からはじめる?


あなたワイン派だったわね。スペインのおいしい白を開けたの。飲んでみる?

なんか浮かない顔しちゃって。


え?転職が決まりそう?
おめでとう!!!
この一杯、あたしからごちそうするわ。


それなのに、なんで浮かない顔しているのよ。
・・・なるほどねえ、自分が抜けたら、今のチームが困るだろう、ってことを心配しているのね。


あたし、以前外資系の証券会社で働いていた時、当然、人の出入りがけっこうあるわけ。だから誰か転職しても驚きはしないんだけど、あるとき「この人は辞めないだろうな」と思っていた人がやめたの。
周りから大切にされていたし、チームヘッドだったし。やりての女性先輩だったの。


あたし、思わず言っちゃったわ。
「どうして辞めるんですか?●●先輩がいなくなった後、チームはどうなるんですか」


彼女はすぐ答えたわ。
「辞める理由はいろいろあるけど、こんどゆっくりね。私が抜けた後どうするかを考えるのは、上司の仕事。私の仕事じゃない」って。


確かに。
外資系ではとくに、上司は常に優秀な部下が辞めないか注意深く見ているし、辞めた場合の対応を考えている。


そして、本当に上の、部門長のような立場の人は、自分が辞めたりリストラされてもちゃんと部署が回るよう、No.2を決めておくことが義務付けられている。


そう、あなたは辞めた後のことを心配するのは自由だけど、どうにかしなきゃいけない責任があるのは、あなたの上司なのよ。


せっかく行きたかった会社から内定もらったんでしょ?
自分の責任でもないことで悩んで、せっかくのチャンスを棒に振るのはやめて。
それはあなたの仕事じゃないわ。


ちょっとは気が晴れたかしら。
引継ぎはちゃんとするのよ。


ワインおいしかったでしょ。
次は何にする?

×

非ログインユーザーとして返信する