マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 ー お金のこと㉗ 年金は払うべし!

みなさまごきげんよう。
お元気でお過ごしかしら。


先週にね、新卒時代の同期の仲間6人と2年半ぶりくらいに集まってごはんを食べたの。
場所は東麻布のT.eal。会員制のレストランよ。
麻布十番の「Blue」の姉妹店。

(前菜の盛り合わせ!まぐろ、いか、真鯛、ブラッタ―チーズと生ハム・・・最高すぎ!)

(メイン2品のうちのひとつ。宮崎の地鶏。大きい鶏を一晩寝かせて乾燥させて、ぷりぷりの凝縮された身と、カリカリの皮を実現!まいった・・・!)


驚いたのは、この1年で転職している人が6人中、3人。
アラフィフよ。
40過ぎたら転職しにくい、とかおっしゃる方いるわよね。そんなことはないですわ。
私たちは、たぶん一生、好きな仕事を求めて動く。
転職先なんていくらでも見つかるような気がして・・・わたくしは8社目よ。いま。


40過ぎたら転職しにくい、
みたいに言われるMyth、つまり伝説みたいなものはたくさんあるわよね。


その一つが、
年金制度は崩壊する(から年金を払うのは損)というMythがあるかしら。


わたくしね、資産運用どうこうはおいておいて、
年金だけは、絶対払い続けたほうがいいと思うの。


よくある説明で、昔は現役世代5人が老人ひとりを支えていたのに、
今は現役世代2人で老人ひとりを支えている
みたいなイラスト。


しょうがないわよね。人口がへっているのだから。


でもね、年金制度の一番の肝(きも)はなんだと思う?


その、「現役世代が老人を支える」というところ。
つまり、リアルタイムで、支えている、というところです。


人口が減っているから、ひとりの老人をささえてくれている現役が少なくなるのは当然で、だから
「年金さえあれば、老後は安泰」
という世界はなくなるでしょう。
しょうがない。
これは人口の問題ですから。


その、足りない部分の計算が、数年前に「2000万円」って計算されて、それで
「老後2000万円問題」
が世間でとりざたされました。


でね、みなさまは、2000万円あったら、安心なのかしら?


わたくしは全く安心できません。
だって、インフレがあるじゃないですか。


小麦や他、輸入品の値段が上がって、お菓子まで値上がりしていますわよね。
それから急激な円安で、海外のものが買いにくくなっていますよね。
海外有名ブランドなんて、去年3回くらい値上げしているんじゃないかしら。


極端な例をいうと、それが高じて、わたしたちが老後のころ(人によってタイミングは違うけど)
たとえば30年後に、吉野家の牛丼は5万円になっているかもしれない。


他国のハイパーインフレの国だと、年率10%以上のインフレとかになっているし、この数字は冗談ではないわ。


今、年金がだいたい一家庭20万円(月)と仮定して。
牛丼が今450円と仮定したら、毎月444杯ぶんの牛丼という計算。


今後、ハイパーインフレが起こって、牛丼が5万円になったとしたら、そして少子高齢化だとしたら、とてもじゃないけど、牛丼444配分の年金は(毎月)もらえない。


でもね、例えばその半分もらえたとしたら、5万円×444÷2(半分!)=1,110万円くらいは、毎月もらえるんじゃないかしら。


年金は、現役世代が老人を支える、という仕組みなので、その時のインフレを全部加味することができます。
それは、これからの円安インフレリスクがある日本にとって、とても大きいことだと思います。


逆に、今頑張って節約して、預金を増やしても、それは大幅に目減りするかもしれないということ。


成功パターン、いやいや、資産防衛のやりかたとしては
年金はちゃんと払って将来の受給者になる+(預金ではなく)グローバルで長期分散投資する(世界の成長率とインフレくらいには、お金を増やす)
ということだと思います。


みなさま、世界でも信用力の高い、日本国の年金制度。
これに乗らない手はない、と思いますのよ。


それではごきげんよう。

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