マリーの部屋

人々の幸せを願うマリーが、投資、資産運用、キャリア、受験、子育て、金融について語ります。金融機関勤務25年超。東京大学経済学部卒。

マリーの部屋 - お金のこと② 投信

みなさまごきげんよう。お元気でお過ごしかしら?
わたくし、久しぶりに「宴会」に参りましたの。といっても4名ですわ。以前の職場の同僚と焼き鳥。たのしかったわあ。人と直接お会いして、一緒にお酒をたしなんで、くったくなくおしゃべりする・・・かけがえのない時間ね。リモートもZoomもいいけれど、やはり直接お会いして、同じ空気を吸いながら時間を過ごすってすばらしいわね。
(一方であんまり会いたくない人とは、リモートでお話しするって「選択肢」がありますし、必要がなければあわなければいい・・・このウイルスの時代、決して悪いことばかりではないというのが、わたくしの本音。ふふ。)


さて、今回もお金のお話ですわ。
将来のお金を増やすには
①自分ががんばって稼ぐ
②自分のお金に働いてもらう
と前回申し上げました。
https://marienoheya.muragon.com/entry/9.html


その、②自分のお金に働いてもらう、というのが資産運用ですわよね。


なにからお話しようかしら、って感じなのですが・・・
今日は「投信」のお話をすこしだけさせていただこうかしら。
みなさま、資産運用というと、銀行や証券会社で「投信」をすすめられることが多いと思いますの。
でも投信の種類も千差万別。株だったり債券だったり。バランス運用だったり。他国の不動産のこともございますわね。最近は「ESG」とか「SDGs」とかを謳っている投信も多いわよね。
何を選ぶか、みなさま迷われるわよね。
そして、お勉強なさったりすると思いますが、全部理解するのは、まあ難しいと思われたほうがいいかと思いますの。金融市場って思っているより奥深いですのよ。


そんな難しくて複雑な「投信」の説明の中で、ただひとつ、誰でも、そうそれこそ小学生のお子様でも理解できる項目がございますの。
それは「手数料」「報酬」。主に、運用手数料(運用報酬)が大切です。


(わたくしね、普通に証券会社で販売している投信は買ったことがございませんの。なぜなら運用手数料が高すぎると思うから。証券会社に働いている方々の反感を買いますので小さい声で。)
みなさま、ちゃんと運用手数料(運用報酬)を見ていらっしゃる?
これ、投信の基準価格が下がっても(つまり損しても)「必ず」証券会社や運用会社にとられてしまうお金なの。ちっちゃい字で必ず、投信の書類や資料に書いてあるわ。


そして、それが投資対象の利回りと比較して高すぎないか、ちゃんとご確認なさって。たとえば先進国の国債に投資したって今はせいぜい1-2%くらいしか利回りがないのに、運用手数料が1%くらいだとしたら、利回りのほとんど、もしくは全部を「とられちゃう」ということになります。


また株の場合も配当利回りやその国の経済成長とくらべてみて。株だと株価自体が大きく上下するので、証券会社のご担当者様にご質問したり、販売資料をみると「株価が(何十パーセントも)上がっている」と見えるグラフを使ってご説明されます。
でも、ご自身でネットでちゃんと確認してみて。グラフって、上がっている部分も下がっている部分もあって、資料作成には(当局に)怒られない範囲で、「見栄えがいい」期間をきりとっていますので。たとえば2019年4月~2020年3月末の1年間の株価グラフと、2020年4月~2021年3月末の1年間の株価グラフではまるっきり上がっていると下がっているが違うでしょ。逆、よ。


だから、株の場合も、単なる株価の上下ではなく「投資対象の国や経済圏、会社の成長率」と手数料(運用報酬)を比較してみて。その成長率の半分くらいをとりあげてしまう投信は、お買いになるのはやめられたほうがいいと思います。
それだったら、ETF(上場投資信託)のほうがよっぽどいいわ。運用報酬は本当に低いもの。でも証券会社はETFを販売してもあまり儲からないから、みなさまのほうからご質問されない限り、勧められることはないと思いますわ。


資産運用って一筋縄ではいきませんが、手数料(報酬)を検証することくらいできますわよね。
まずはそこからはじめられてはどうかしら。


ごきげんよう。

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